20年ぶりのリーグ制覇に向けて、三つ巴の熾烈な優勝争いを展開中のアーセナル。
序盤からボール保持率を高めるアーセナルは11分、左サイドでボールを収めたレアンドロ・トロサールが斜めのパスを送り、左のニアゾーンに走り込んだカイ・ハフェルツが左足を振り抜く。
その後も司令塔のマルティン・ウーデゴーアを起点に多くのチャンスを作るアーセナル。20分にサカ、24分にジェズスがボックス内へ抜け出しフィニッシュまで持ち込むが、ネットを揺らすことはできない。一方で、アーセナルの鋭い攻守の切り替えに苦戦していたアストン・ヴィラは39分に決定機。敵陣ボックス前でパスミスを拾ったオリー・ワトキンスが右足を振り抜いたが、シュートは惜しくも左ポストを叩いた。
攻勢を強めるアーセナルは40分過ぎにかけて立て続けに決定機を作るも、ジェズスの折り返しに合わせたトロサールのシュートはGKマルティネスがスーパーセーブ。サカがカットインから放った一撃は枠の左へ外れる。前半はこのままスコアレスで終了した。
後半の序盤はアストン・ヴィラがボールを握る時間を増やし、何度か相手ゴールに迫るシーンを作る。62分にはユーリ・ティーレマンスが敵陣左サイド深くでオレクサンドル・ジンチェンコからボールを奪い、そのまま右足を振り抜くも、シュートはクロスバーと右ポストを叩いた。流れを変えたいアーセナルは67分に2枚替えを敢行。
猛攻を仕掛けた前半と打って変わり、なかなかセカンドボールを拾えず、効果的な攻撃を打ち出すことができないアーセナル。79分にはエミール・スミス・ロウとジョルジーニョをピッチへ送り込むも、流れを変えることができない。すると84分、左から上がったクロスがファーサイドへ流れると、途中出場のレオン・ベイリーが右足で流し込み、アストン・ヴィラが先制に成功した。
87分には自陣からのロングボールに抜け出したワトキンスが、GKダビド・ラヤを嘲笑うかのようなループシュートを沈め、アウェイチームが貴重な追加点を奪う。その後もアーセナルは決定的なチャンスを作ることができず、試合は0-2で終了した。
【スコア】
アーセナル 0ー2 アストン・ヴィラ
【得点者】
0-1 84分 レオン・ベイリー(アストン・ヴィラ)
0-2 87分 オリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ)
【動画】前半の猛攻実らず…アーセナルがアストン・ヴィラに痛恨黒星