昨シーズンに33年ぶりとなるセリエA優勝へ導いたルチアーノ・スパレッティ元監督が退任し、リュディ・ガルシア体制でスタートした今季のナポリ。しかし、昨年11月に成績不振を理由に同監督を解任し、ワルテル・マッツァーリ元監督を招へいした。その後も成績は伸び悩み、今年2月に今季2度目の指揮官解任。現在はフランチェスコ・カルツォーナ監督がスロバキア代表との兼任でチームを率いている。
第33節終了時点で8位と低迷し。来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得が絶望的ななか、デ・ラウレンティス監督は来季の監督探しに着手。
ユヴェントスやインテル、チェルシーなどを率いてきたコンテ氏は、昨年3月にトッテナムを去って以降はフリーが続いている。3名のなかでは最も実績があるが、上層部に補強を求め続けることで知られており、年俸も含めて最もコストがかかる選択肢となる。『スカイ』はコンテ氏がナポリの新監督に就任した場合、ナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンの売却益でDF、MF、ストライカーと3つのポジションでの重要な戦力の獲得を要求するだろうと予想している。
ガスペリーニ氏は長年デ・ラウレンティス会長がラブコールを送り続ける「最も魅了的な解決策」だ。
2021-22シーズンにミランを11年ぶり19度目のスクデットへ導いたピオリ監督は、“ロッソネリ”との契約を2025年6月30日まで残しているものの、今季限りでの退任が濃厚。『スカイ』はピオリ案について「2つの哲学(コンテとガスペリーニ)の折衷案であり、バランスの取れた中庸の道」と表現している。