ここまで29試合を消化したリーグ・アンで11勝7分11敗を記録し、勝ち点「40」の8位につけているスタッド・ランス。
試合は、序盤からアウェイのモンペリエがボールを支配する。一方のスタッド・ランスは、6分に中盤の右サイドでボールを持った伊東がスピードに乗ったドリブルで3人を突破。バイタルエリアに運んでボックス内にパスを送ると、相手にカットされたこぼれ球を拾ったテレンス・コウドウがクロスを送る。ゴール前にポジションを取った伊東がオーバーヘッドで合わせるが、シュートはミートできずに枠を外れた。
すると、26分にセットプレーからモンペリエがスコアを動かす。右サイドでコーナーキックを獲得し、ショートパスからジョリス・ショタールが右足でクロスを供給。競り勝ったモディボ・サニャンが頭で合わせるが、シュートはGKイェヴァン・ディウフが右手一本で弾き出す。しかし、ビッグセーブかと思われた場面だったが、ゴールライン・テクノロジーにより得点が認められ、モンペリエが敵地で先制に成功した。
そんななか、39分に中村がビッグチャンスを作り出す。スタッド・ランスがテンポの良いパスワークで左サイドを打開し、ボックス左角にポジションを取った中村へとボールが渡る。
リードを奪われながら後半に突入したスタッド・ランスだったが、なかなか攻撃の糸口を探りきれない時間が続く。57分には2枚替えを行い、左サイドで先発した中村はピッチを退いた。こう着状態が続くなか、61分にスタッド・ランスが相手を押し込み、左サイドの浅い位置でパスを受けたレダ・カドラがカットインからインスイングのクロスを送る。ニアサイドでムネツィがヘディングで合わせたものの、シュートは右ポストに嫌われた。
64分には、モンペリエのロングボールの処理を狙って飛び出したGKイェヴァン・ディウフがキックミス。大きなピンチを招いたが、ゴールカバーに入ったエマニュエル・アグバドゥが防ぐと、直後の66分に試合は振り出しに戻される。スタッド・ランスが左サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたテディ・テウマがクロスを供給。左足から放たれたボールをアグバドゥが競り勝ち、頭でゴールに流し込んで同点に追いついた。
しかし、勝ち越し弾を奪ったのはモンペリエだった。スタッド・ランスがポゼッションしながらモンペリエを押し込み続けるなか、86分にロングカウンターが炸裂。
結局、試合はそのまま2-1で終了し、モンペリエがリーグ戦2試合ぶりの白星を挙げた。次節、スタッド・ランスは28日にアウェイでクレルモンと対戦。モンペリエは26日にホームでナントと対戦する。
【スコア】
スタッド・ランス 1-2 モンペリエ
【得点者】
0-1 26分 モディボ・サニャン(モンペリエ)
1-1 66分 エマニュエル・アグバドゥ(スタッド・ランス)
1-2 86分 ムーサ・アッ・タアマリー(モンペリエ)