アストン・ヴィラは23日、指揮官を務めるウナイ・エメリ監督と2027年までの契約延長に合意したことを発表した。

 現在52歳のエメリ監督は、2004年11月に所属していたロルカ・デポルティーバの監督が更迭されたことをきっかけに、現役引退と指揮官就任を決意。
アルメリア、バレンシア、スパルタク・モスクワの監督を歴任し、2013年1月から率いたセビージャではクラブを史上初のヨーロッパリーグ(EL)3連覇に導いた。以降はパリ・サンジェルマン(PSG)、アーセナル、ビジャレアルで指揮官を務め、2022年10月にアストン・ヴィラの監督に就任。当時リーグ17位に低迷していたクラブを立て直し、最終的には7位フィニッシュを果たした。

 アストン・ヴィラは、今シーズンも好調を維持しながら現在チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につけており、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)では42年ぶりとなる欧州大会準決勝に進出。今回、類稀な手腕でクラブ躍進の立役者となっているエメリ監督との新契約締結に至った。

 エメリ監督とナセフ・サウィリス会長はクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表し、今後に向けた意気込みを明かしている。


■エメリ監督
「私たちはヴィラのファン、クラブオーナー、経営陣、そして私たちが誇りに思う素晴らしい選手たちとともに、この道を楽しんでいる。私と経営陣はオーナーのビジョンに共感している。ナセフ(・サウィリス/共同オーナー)とウェス(・エデンス/共同オーナー)はとても協力的で敬意を持ってくれており、このフットボールクラブを発展させるための良い環境と適切な体制が整っている」

「私たちは、この間に見出した勤勉な精神、賢明な決断、オーナーとの協調性を維持しなければならない。我々はより良くなるために努力する。そしてお互いに要求し合う。野心はすでにこのプロジェクトのモットーであり、常にそうでなければならない」

■ナセフ・サウィリス会長
「創立150周年を迎えようとしているイングランド・フットボールリーグの共同創設者であるアストン・ヴィラを、歴史あるクラブに戻すことを視野に入れながら、ウナイをサポートするために私たちは興奮し、彼を中心にスポーツ事業を構築している」