サッカーU-23日本代表は25日、パリオリンピック2024(パリ五輪)の出場権がかかる『AFC U23アジアカップ カタール2024』の準決勝でU-23イラク代表と対戦。試合後のフラッシュインタビューに荒木遼太郎と松木玖生(ともにFC東京所属)が登場した。


 日本は28分に藤田譲瑠チマの浮き球のパスから細谷真大が抜け出し、先制ゴールを奪うと、42分には大畑歩夢のパスを藤田がダイレクトで落とし、荒木遼太郎が追加点を決めた。後半はイラクに決定機を許す場面もあったが、最後まで無失点に凌ぎ、2-0で勝利。日本が8大会連続となるオリンピック出場を決めた。

 試合後、フラッシュインタビューには荒木と松木の2人で登場した。まず荒木は得点場面について、「チマから良いボールが来たので、冷静にGKを見ながら、流し込むだけでした」と振り返った。

 続いて、パリ五輪の出場権がかかった大事な準決勝にどのような思いで臨んだか質問されると、松木は「今日はもう自分を犠牲にしていいほど、チームのために献身的にやろうと試合前に決めていて、それで勝ってパリ(五輪の出場権獲得が)決まったことが一番ホッとしています」と語り、荒木も「自分も玖生が言ったように、自分を犠牲にしてでも、足をつってでも走って、日本のために戦いたいなと思っていました」と続いた。


 そして、4月30日が誕生日の松木は、日本時間で20歳(現地時間は4月29日)を迎えた。インタビューを担当した槙野智章氏から「最高の誕生日になったのでは?」と質問されると、松木は「そうですね。人生で一番最高のプレゼントかなと思います」と照れ笑いを浮かべつつ回答。続けて槙野氏が「誰に報告したいですか?」と問うと、困惑しつつも「チームメイトに報告したいです」と話していた。

 最後に荒木はパリ五輪出場権を獲得できたことについて、「今までやってきたことが今日の試合ですべて出て良かったです」と喜びを語り、松木は決勝に向けて「やっぱり自分たちは優勝するためにここに来ているので、最後の一戦は負けられないと思いますし、日本に良いニュースを届けたいと思います」と話していた。

 パリ五輪出場権を獲得したU-23日本代表は、AFC U23アジアカップ カタール2024決勝でU-23ウズベキスタン代表と対戦する。
キックオフは5月3日(金・祝)24時30分予定となっている。