複数の主力選手を他クラブへ引き抜かれた今シーズンは、開幕直後から不安定な戦いが続いているレアル・ソシエダ。
序盤から一進一退の攻防が続く中で迎えた20分、レアル・ソシエダはナイフ・アゲルドのパスミスからカウンターを浴びる。ドリブルで持ち込んだヘスス・ロドリゲスをイゴール・スベルディアがボックス手前で倒すと、主審は迷わずレッドカードを提示。数的不利となると、イマノル・アルグアシル監督は守備の枚数を増やすべく、攻撃で違いを生み出せるブライス・メンデスを泣く泣くベンチに下げた。
数的優位となったベティスは31分、右から仕掛けたアントニーがイスコとのワンツーでボックス内へ侵入すると、カバーに入ったアイヘン・ムニョスに倒されPKを獲得。しかし、ジオヴァニ・ロ・チェルソのキックはGKアレハンドロ・レミロに阻まれ、絶好のチャンスを生かすことができない。その後はベティスのJ・ロドリゲスとレアル・ソシエダのルカ・スチッチがゴールの枠を叩くシュートを放ったがスコアは動かず、前半は0-0のまま終了した。
後半開始早々の51分、ボックス左角付近でFKを獲得したベティスはイスコがゴール前にクロスを送り、こぼれ球に反応したアントニーが得意の左足を一閃。強烈なダイレクトボレーシュートがネットを揺らし、ホームチームが先制に成功する。今冬に加入した新戦力にとっては、公式戦3試合連続ゴールとなった。
勢いに乗るベティスは69分、マルク・ロカの強烈なミドルシュートがゴール右下隅に突き刺さり、3点目を獲得。71分にはシェラルド・ベッカーがアンヘル・オルティスの足を踏み付ける形となり、オンフィールドレビューの結果、レッドカードが提示されてレアル・ソシエダは9人となった。試合はこのまま3-0で終了し、レアル・ソシエダはリーグ戦での連勝を逃している。久保の出場はなかった。
次節は23日に行われ、ベティスはアウェイでヘタフェと、レアル・ソシエダはホームでレガネスと対戦する。
【スコア】
ベティス 3-0 レアル・ソシエダ
【得点者】
1-0 51分 アントニー(ベティス)
2-0 64分 マルク・ロカ(ベティス)
3-0 69分 マルク・ロカ(ベティス)