チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16ファーストレグが5日に行われ、ベンフィカ(ポルトガル)とバルセロナ(スペイン)が対戦した。

 両者は今シーズンのCL・リーグフェーズ第7節でも対戦しており、当時は5-4でバルセロナが撃ち合いを制した。
この試合でリーグフェーズ6連勝を飾ったバルセロナは、最終的な成績を6勝1分1敗として、2位でラウンド16へストレートイン。一方で、リーグフェーズを4勝1分3敗の16位で終えたベンフィカは、決勝トーナメントプレーオフで南野拓実が所属するモナコを2戦合計4-3で破り、16強入りを果たした。

 そんな両者のゲームは、撃ち合いとなったリーグフェーズ第7節と同様、序盤から両者積極的にゴールへ迫る。キックオフ直後、ベンフィカは高い位置でのボール奪取からケレム・アクトゥルコールがフィニッシュまで持ち込むも、ここはGKヴォイチェフ・シュチェスニーが立ちはだかる。対するバルセロナも3分、ダニ・オルモが強烈なミドルシュートを放ったが、ここはわずかに枠を外れた。

 12分にはバルセロナがビッグチャンスを作り、ボックス左でパスを引き出したハフィーニャがダイレクトで折り返すと、ロベルト・レヴァンドフスキが1つ、2つと狙ったが、GKアナトリー・トルビンがビッグセーブを連発。ゴールを許さない。

 両者チャンスを作りながら、スコアレスで時計の針が進むと、22分にはバルセロナにアクシデントが発生。ヴァンゲリス・パブリディスの突破をスライディングでストップしたパウ・クバルシにレッドカードが提示され、10人での戦いを強いられる。バルセロナはセンターバックの補充としてロナルド・アラウホを投入。ダニ・オルモは28分にして悔しい途中交代となってしまった。

 以降はベンフィカがより多くのチャンスを作るも、守備陣は大きく陣形を崩すことなく戦い、ゴールを許さない。
スコアレスで後半へ折り返すと、61分に均衡が破れた。バルセロナは敵陣でアントニオ・シウヴァからのパスをインターセプトしたハフィーニャが、ペナルティエリア手前から左足一閃。グラウンダーの一撃を突き刺し、バルセロナが先手を取った。

 数的優位に立ちながら、1点ビハインドとなったベンフィカは、終盤にかけて押し込む時間を作り出すも、バルセロナ守備陣の体を張った守備の前に1点が遠い。後半アディショナルタイムにはレナト・サンチェスが強烈なミドルシュートを放ったが、GKシュチェスニーに阻まれた。

 試合はこのままタイムアップ。約70分間にわたって10人での戦いを強いられたバルセロナが、ハフィーニャの“ゴラッソ”を守り抜き、1点をリードしてホームへ戻ることとなった。

 セカンドレグはおよそ1週間後の11日、ホームとアウェイを入れ替えて開催される。

【スコア】
ベンフィカ 0-1 バルセロナ

【得点者】
0-1 61分 ハフィーニャ(バルセロナ)
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