川崎フロンターレの長谷部茂利監督とMF橘田健人が29日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準決勝のアル・ナスル戦に向けた前日会見に臨み、悲願の決勝進出に向けた意気込みなどを語った。

 新たなフォーマットとなったアジア王者を決める戦いは、『ファイナルステージ』と題された準々決勝以降、サウジアラビアでの集中開催&一発勝負となっている。
完全アウェイの地で中2日という強行軍になる川崎Fだが、橘田はコンディションの難しさを認めつつ、「自分たちの持っている力を全部出し切って強気で戦えるように良い準備をしたい」と、決勝進出に向けて意気込んだ。

 対戦相手のアル・ナスルには、FWクリスティアーノ・ロナウドやFWサディオ・マネといった経験豊富なビッグネームも在籍しており、長谷部監督も「難しいゲームになることは決まっている」と述べつつ、「まず気持ちで負けないこと、向かっていくこと。チャレンジャー精神と言いますけれど、そういう気持ちを持って挑みたい。恐れてはいません」と言い切った。

 橘田も「一番大事なのは自分たちが恐れず戦うこと」と述べ、「世界的に有名な選手がいますけど、勝てない相手ではない。それがサッカーの面白いところ。まずは自分たちが強気で戦わないといけない」と主張。長谷部監督は「多くの選手がキープレイヤー」と語り、「連携のとれた細かいプレーを攻守に渡ってできる」部分に関しては川崎Fに分があると指摘。その一方で、「スピードに乗ったボールを動かす力、ゴールに迫る力」は相手に分があるとし、「そこに注意しなければいけない」と警鐘を鳴らした。

 川崎Fが初の決勝進出に挑むアル・ナスル戦は、30日の25時30分にキックオフを迎える。
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