FIFAクラブワールドカップ2025・グループA第1節が15日に行われ、パルメイラス(ブラジル)とポルト(ポルトガル)が対戦した。

 ともにサッカー強豪国として知られるブラジルとポルトガルの名門がグループステージ初戦で激突する。
パルメイラスは過去12度の国内リーグ制覇を誇り、2020年と2021年には南米最強を決めるコパ・リベルタドーレスを連覇するなど近年も安定した強さを誇る。対するポルトは言わずと知れたポルトガル屈指の名門。国内リーグでの優勝は30回を数え、2003-04シーズンには名将ジョゼ・モウリーニョ監督の下でチャンピオンズリーグ(CL)を制覇した。果たして初戦を飾るのはどちらのチームになるだろうか。

 最初に決定機を作ったのはパルメイラス。4分に相手ゴールキックからの繋ぎに対してハイプレスをかけてボールを奪うと、最後はボックス中央から“メッシーニョ”ことエステヴァン・ウィリアンがシュートを放ったが枠を捉えることができない。対するポルトは14分、こちらも高い位置でボールを奪ったところからロドリゴ・モラが際どいシュートを放ち、4分後にはFKからマルティン・フェルナンデスのヘディングシュートが枠を捉えたが、GKウェヴェルトンの好セーブに阻まれた。

 その後は互いに決定機こそ作れないものの、目まぐるしく攻守が入れ替わり、球際での激しい攻防も目立つ白熱した展開が続く。互いに何度かチャンスを作っていた中で迎えた45+1分、自陣からカウンターを発動したパルメイラスは左を駆け上がったホアキン・ピケレスが前方へスルーパス。抜け出したヴィトール・ロッキの折り返しから、メッシーニョ、マウリシオ、リチャルド・リオスが立て続けにシュートを放つが、ポルトがGKクラウディオ・ラモスを中心に必死の守りを見せ得点を与えない。前半はこのままスコアレスで終了した。

 後半の立ち上がりも激しい攻防が続く。
47分にパルメイラスのアニバル・モレノが強烈なミドルシュートを放つと、その直後にはポルトが速攻を仕掛け、右から切り込んだファビオ・ヴィエイラが左足でゴール左隅を狙ったが、GKウェヴェルトンは枠外へ弾き出す。拮抗した展開が続く中、互いに敵陣ゴール前に迫るシーンは作るものの、ラストパスやフィニッシュの精度を欠き、なかなか決定機には至らず。スコアレスのまま時計の針が進んでいく。

 終盤にかけてはパルメイラスが圧力を強め、79分にはピケレスが左から上げた鋭いクロスにホセ・マヌエル・ロペスが飛び込んで際どいシーンを作る。さらに84分には左CKからムリロ・セルケイラの強烈なヘディングシュートが枠を捉えたが、GKラモスの好セーブに阻まれた。結局最後までゴールは生まれず、試合はスコアレスドローで終了した。

 次節は19日に行われ、パルメイラスはアル・アハリ・カイロ(エジプト)、ポルトはインテル・マイアミ(アメリカ)と対戦する。

【スコア】
パルメイラス 0-0 ポルト
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