FIFAクラブワールドカップ2025・グループB第2節が19日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG/フランス)とボタフォゴ(ブラジル)が対戦した。

 現地時間19日、32チーム制に生まれ変わったクラブW杯は大会6日目に突入。
グループBでは、クラブランキング上位として今大会の出場権を獲得し、2024-25シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でクラブ史上初の優勝を成し遂げたPSGと、2024シーズンのコパ・リベルタドーレスで初戴冠を果たしたボタフォゴが激突。最新の欧州王者と南米王者が、カリフォルニア州ロサンゼルスの『ローズボウルスタジアム』で相まみえた。

 PSGは15日に行われた第1節で、同じくヨーロッパからの参加となるアトレティコ・マドリード(スペイン)を4-0で粉砕。一方のボタフォゴも、シアトル・サウンダーズ(アメリカ)を2-1で下して白星スタート。両者ともに2連勝を目指すゲームのなか、PSGはスタメンを5名変更したのに対し、ボタフォゴは最低限の1名を入れ替えて同試合に臨む。

 試合は序盤からPSGがボールを保持。左ウイングの位置に入ったフヴィチャ・クヴァラツヘリアがうまく絡んでチャンスを作り出すなど、PSGが敵陣へ押し込む構図を作るが、ボタフォゴもきっちりと中央を固めた守備で、最後の場面ではやらせない。決定機の数は限定されたまま時計の針が進んでいく。

 ボタフォゴは守備一辺倒になるのではなく、カウンターを仕掛ける際には効果的に人数をかけるなど、用意してきた形を出せているとも感じさせるシーンを構築。このような状況で迎えた36分、遂にスコアが動く。ボタフォゴはピッチ中央付近で発生したルーズボールに対して、アルトゥール、グレゴレが粘りを見せてマイボールとすると、マルロン・フレイタスを経由してボールを受けたジェフェルソン・サバリーノが、背後のスペースへスルーパスを送る。センターバックの間でボールを引き出したイゴール・ジェズスは、ファーストタッチで右へ持ち出すと、最後は右足で冷静にゴールネットを揺らし、ボタフォゴが先手を取った。


 このままボタフォゴの1点リードで後半へ折り返すと、PSGのルイス・エンリケ監督は55分に4枚替えを敢行。ヌーノ・メンデス、ファビアン・ルイス、ジョアン・ネヴェス、ブラッドリー・バルコラと、一気に主力級の選手たちを送り出す。中盤を本来の並びに戻したことで、PSGがゴールへ迫る時間が続くが、ボタフォゴも引いて構えることはなく、次の1点は生まれずに時間が経過する。

 終盤に入った78分には、ペナルティエリア手前からファビアンが放ったミドルシュートのこぼれ球を、バルコラが仕留めたものの、ファビアンのシュートがオフサイドポジションにいたクヴァラツヘリアに当たったいたため、得点は認められない。後半アディショナルタイムの6分間も含めて、最後までPSGが攻撃の手を緩めることも、ボタフォゴが守備の隙を見せることもなく、試合はこのままタイムアップを迎えた。

 この結果、ボタフォゴが今大会では唯一となる2連勝を達成。グループB突破へ王手をかけた。一方のPSGは、黒星で足踏みとなっている。

 次節は23日に行われ、PSGはシアトル・サウンダーズと、ボタフォゴはアトレティコ・マドリードと、それぞれ対戦する。

【スコア】
パリ・サンジェルマン 0-1 ボタフォゴ

【得点者】
0-1 36分 イゴール・ジェズス(ボタフォゴ)


【ゴール動画】イゴール・ジェズスが2戦連発!




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