FIFAクラブワールドカップ2025・グループCの第2節が20日に行われ、ベンフィカ(ポルトガル)とオークランド・シティ(ニュージーランド)が対戦した。

 ボカ・ジュニオルス(アルゼンチン)との開幕戦を2-2のドローで終えたベンフィカ。
今大会初勝利を目指す今節も、アンヘル・ディ・マリアやニコラス・オタメンディなどが先発に起用された。対するオークランド・シティは初戦でバイエルン(ドイツ)と対戦し、0-10と大敗でのスタートに。ヨーロッパクラブとの連戦となる今節こそ意地を見せたいところだ。

 試合は立ち上がりからベンフィカが主導権を握り、序盤から次々と決定機を作り出す。敵陣右サイドでボールを持ったディ・マリアがジャンルカ・プレスティアーニとパスを交換し、中に運びながら左足でボックス内にクロスを供給。ケレム・アクトゥルコールが相手のクリアをダイレクトで狙うが、シュートはわずかに枠の右に外れた。

 24分には再び右サイドからディ・マリアが味方とのパス交換でカットイン。ペナルティエリア正面から左足で柔らかいフライパスを送り、DFラインとGKの間に抜け出したヴァンゲリス・パヴリディスが巧みなコントロールでボールを収める。だが、左足で放ったシュートはゴールの右に逸れ、ベンフィカがチャンスを仕留めきれない時間が続く。

 そんななか、前半アディショナルタイムにベンフィカが均衡を破る。ディ・マリアのパスを受けたプレスティアーニがトラップでペナルティエリア内に侵入。ボックス右角で相手に倒され、ベンフィカがPKを獲得する。
キッカーを務めたディ・マリアが冷静にGKの逆を突き、チームに貴重な先制点をもたらした。

 前半終了時点のシュート本数は18対1とベンフィカが圧倒。しかし、天候不良によりゲームはハーフタイムで一時中断を余儀なくされる。約2時間後に試合は再開されると、53分にベンフィカが追加点をゲット。ペナルティアークでパスを受けたパヴリディスが華麗なターンでマーカーを翻弄し、もう1枚の相手選手を突破してネットを揺らした。

 さらに63分、味方からバックパスを受けたレナト・サンチェスがボックス手前で右足を振り、相手に当たったグラウンダーのシュートがゴールイン。76分にはレアンドロ・バレイロが4点目を決めると、その2分後には再びバレイロがゴールを奪ってリードを広げる。

 後半アディショナルタイムには、ディ・マリアが2度目のPKを沈めて6点目を奪取。結局、そのまま試合は6-0で終了し、ベンフィカが今大会初白星を収めた。次節は24日に行われ、ベンフィカはバイエルンと対戦。オークランド・シティはボカ・ジュニオルスと対戦する。

【スコア】
ベンフィカ 6-0 オークランド・シティ

【得点者】
1-0 45+8分 アンヘル・ディ・マリア(PK/ベンフィカ)
2-0 53分 ヴァンゲリス・パヴリディス(ベンフィカ)
3-0 63分 レナト・サンチェス(ベンフィカ)
4-0 76分 レアンドロ・バレイロ(ベンフィカ)
5-0 78分 レアンドロ・バレイロ(ベンフィカ)
6-0 90+8分 アンヘル・ディ・マリア(PK/ベンフィカ)

【動画】ディ・マリアのうますぎるPK!




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