両チームともに初陣を制しており、2連勝を目指したなかでの“南米vs欧州”のゲームは、序盤の13分、フラメンゴ守備陣の連携ミスからポルトガル代表FWペドロ・ネトがゴールネットを揺らし、チェルシーが先手を取る。60分を過ぎるまではチェルシーが1点をリードしていたものの、65分に左からの落としを元ブラジル代表FWブルーノ・エンリケが押し込んで、フラメンゴが同点に追いつく。65分にはセットプレーから同代表DFダニーロが逆転後ゴールを奪うと、83分に同FWワラシ・ヤンがトドメの3点目を沈め、試合は3-1でタイムアップ。フラメンゴが2連勝を飾った。
試合後、フィリペ・ルイス監督は「試合にはとても満足している。試合開始直後から、チャンスがあるとは感じていた」とコメント。現役時代の古巣でもあるチェルシーについては、「ヨーロッパのクラブ、特にサッカー界のエリートクラブの実力はよく知っているつもりだ。世界には12個のエリートクラブがある。当然、その中にはチェルシーも含まれている」と賛辞を惜しまず、その上で「だからこそ、この結果には正直驚いた」と心境を吐露。サッカーというスポーツの“常”に触れながら、次のように言葉を続けた。
「彼らはまだこの気候に慣れていないのだと思う。
「我々は忍耐強く戦えたし、この気候にも十分に慣れてきた。正直、チェルシーの試合を見たあと、4日間ほどはよく眠れなかったよ。なぜなら、彼らはヨーロッパで最も戦術的なチームだからだ」
「一方で、選手たちは戦い方をよく理解してくれた。チェルシーと対戦するのは本当に難しいことで、だからこそ、我々にとっては本当に大きな勝利だ。非常に嬉しいよ。この結果を見ればわかると思うけど、優勝するチャンスはどのチームにもある。それがサッカーというスポーツだ」
また、フィリペ・ルイス監督は失点シーンにも言及。この場面、ブラジル代表DFウェズレイからチリ代表MFエリック・プルガルへのパスがうまくつながらず、こぼれたボールをネトに拾われて失点を喫したが、指揮官は「今日の試合で最も誇らしかったのは、右サイドバックの位置でミスが発生し、失点したにもかかわらず、チームがプレッシャーを感じなかったことだ」と主張。「ウェズレイはプレーを続け、自分のポジションを崩さず、自分らしくいつも通りのプレーを続けた。我々にはチームとしてのプレー方法、そして前進していく方法があったんだ。チャンスは必ず来ると分かっていたよ」と喜んだ。
また、一挙3ゴールを奪って逆転を成し遂げた後半については、「私が交代を行い、チームがゴール前の小さなチャンスを感じ取ってからは、我々は良い状態にあると確信し、より高い位置でプレッシャーをかけ続けた。もちろん、チェルシーも感じ取ってはいただろう」と語る。「セットプレーは試合の重要な要素であり、それが2点目の決め手となった」と付け加えると、「試合には非常に満足しているが、この試合は終わったのだから、次の試合のことを考えないとね。決して簡単な試合にはならないだろう」と次戦を見据えた。
最後には「私にとっても、クラブにとっても、特別な日になった」と語ったフィリペ・ルイス監督。3連勝を目指す次節は、ロサンゼルスFC(アメリカ)と対戦する。
【ハイライト動画】フラメンゴが“欧州喰い”! チェルシーに3発逆転勝利