FIFAクラブワールドカップ2025・グループFの最終節が25日に行われ、ドルトムント(ドイツ)と蔚山HD(韓国)が対戦した。

 フルミネンセ(ブラジル)との開幕戦をスコアレスドローで終え、続く第2節ではマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)を4-3で下したドルトムント。
現在グループFで2位につける同クラブは、今節を勝利すると自力での決勝トーナメント進出が決まる。対するは、ここまで2連敗中の蔚山HD。こちらはすでにグループステージ敗退が決まっており、最終節で韓国王者の意地を見せたいところだ。

 試合は36分にドルトムントがスコアを動かす。パスカル・グロスのクロスは一度相手にクリアされたものの、すぐさまドルトムントがプレスを敢行。ヤン・コウトが右サイド深くでプレッシャーをかけ、相手のパスミスを誘発する。流れたボールがペナルティエリア内のジョーブ・ベリンガムへとわたり、冷静に左脇のダニエル・スヴェンソンへラストパス。左足でネットを揺らしてドルトムントが先制した。

 猛攻を仕掛けるドルトムントは40分にも決定機を創出。ポゼッションで蔚山HDを押し込みつつ、ラミ・ベンセバイニが左サイドに浮き球のスルーパスを出す。抜け出したカリム・アデイェミがダイレクトで折り返すと、ゴール前に飛び込んできたP・グロスがワンタッチでシュート。しかし、蔚山HDのGKチョ・ヒョヌが至近距離から放たれたボールをストップし、チームのピンチを救った。


 前半アディショナルタイムにもヤン・コウトのクロスからセール・ギラシが決定的なヘディングを放つが、またもGKチョ・ヒョヌがビッグセーブを披露。前半だけで20本のシュートを打たれた蔚山HDだったが、GKチョ・ヒョヌの活躍もあり、最少失点でハーフタイムを迎えた。

 後半もドルトムントが主導権を握ったものの、前半ほどの迫力を見せられないまま時間が経過。結局、そのまま試合は1-0で終了し、ドルトムントが勝利を収めた。これにより、ドルトムントのグループ首位通過が決定。ドルトムントは来月2日、決勝トーナメント・ラウンド16でグループEの2位通過クラブと対戦する。

【スコア】
ドルトムント 1-0 蔚山HD

【得点者】
1-0 36分 ダニエル・スヴェンソン(ドルトムント)
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