国際サッカー連盟(FIFA)で国際サッカー発展部門の責任者などを務めるアーセン・ヴェンゲル氏が、FIFAクラブワールドカップ2025で悪天候による試合中断が度重なっていることや、同大会の意義について話した。29日、イギリス紙『ミラー』がコメントを伝えている。


 FIFAクラブワールドカップ2025は、28日に行われたベンフィカとチェルシーの試合など、開催から悪天候によって試合が6回中断されている。そのうち3試合は1時間以上にわたって中断されており、来年のFIFAワールドカップ26の開催を前にして早くも問題が浮上している状況だ。

 ベンフィカとチェルシーの試合における約2時間の中断について、ヴェンゲル氏は「私にはまったく普通のことに思えるし、受け入れられていると感じる」とコメント。「理想的ではないのは同意する。試合というのは最初から最後までの流れを楽しみたいものだ。だが、大会を運営する立場からは安全を最優先に考える」と、安全面を配慮した結果だと語った。

 また、「競争は予想以上に激しいものになっている。我々は世界中の強豪クラブに出場の機会を提供するために、このクラブワールドカップを創設した。これは、決して止まることのない何かの始まりのように思える」と、今大会の意義を語り、次のように続けた。

「我々の願いは、この大会に参加したクラブが帰国後に『より強くなって次回に出場するために、何をすべきかわかった』と話してくれること、そして、その国でもこの大会がフットボールの発展に役立つことだ」


【ハイライト】4時間38分の死闘…ベンフィカ vs チェルシー


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