レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWエンドリッキが、チームメイトの台頭によりレンタル移籍する可能性があるようだ。3日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。


 現在18歳のエンドリッキは、2016年に9歳でパルメイラスの下部組織に入団。2022年5月にプロ契約を締結すると、7月にはトップチームデビューを果たした。以降は、クラブの最年少出場記録や最年少得点記録を更新し、2024夏からレアル・マドリードへと加入。迎えた今シーズンは途中出場が目立っているものの、限られたプレータイムで公式戦37試合出場7ゴールと結果を残した。

 今夏にアメリカで開催中のFIFAクラブワールドカップ2025に参加しているレアル・マドリード。シャビ・アロンソ監督の下で臨む初のコンペティションであることから、生まれ変わった“白い巨人”の戦いぶりには大きな注目が集まっている。そんな重要な同大会だが、負傷中のエンドリッキはここまでの全4試合を欠場。復帰を目指してアメリカに滞在しているものの、一部スペインメディアはクラブワールドカップでの鮮烈復帰の可能性は低いと報じている。

 そんななか、シャビ・アロンソ監督の期待に応える活躍を見せているのが、クラブワールドカップの4試合で3ゴール1アシストをマーク中のゴンサロ・ガルシアだ。キリアン・エンバペが胃腸炎で離脱したため生まれたチャンスを、下部組織出身の若きストライカーはしっかりと掴んでいる。

 しかし、『ムンド・デポルティーボ』によると、ゴンサロの活躍がエンドリッキの去就に影響を与える可能性がある模様、ゴンサロの台頭によるエンドリッキの出場時間減少を予想しつつ、「今夏にレアル・マドリードを退団すべきだとする声がすでに上がっている」と主張した。一方、レアル・マドリードは同選手を将来のための重要な選手と評価している様子。
本人にも現時点でクラブ退団の意向はないと指摘しながら、「今後、エンドリッキが出場機会を得られないままであれば、彼の未来がどうなるか注目されるところ」と述べた。
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