メルボルン・ビクトリーは10日、GKランゲラックが現役を引退することを発表した。

 1988年8月22日生まれのランゲラックは現在36歳。
“ミッチ”の愛称で親しまれる守護神は、2010年にメルボルン・ビクトリーでプロキャリアを始めると、サウス・メルボルン、ドルトムント、シュトゥットガルト、レバンテ、名古屋グランパスと計6クラブに在籍。ユルゲン・クロップ氏に師事したドルトムント時代には、ブンデスリーガやDFBポカール優勝を経験したほか、チャンピオンズリーグの舞台にも立ち、2012-13シーズンの同大会決勝戦ではベンチ入りを果たした。また、オーストラリア代表としても通算8キャップを保持しており、FIFAワールドカップブラジル大会のメンバーにも選出されていた。

 そして、2018年から2024年までの7年間は、名古屋グランパスのゴールを守り続けた。欧州トップレベルのシュートストップで数々のピンチを防ぎ、2021シーズンには連続無失点時間(823分)と、1シーズンにおける無失点試合数のJ1記録を“ダブル更新”。公式戦通算287試合出場は、クラブの外国籍選手歴代最多記録に。また、ルヴァンカップを2度優勝、ベストイレブンを1度受賞、固定性の背番号『1』の3代目継承者、クラブ史上初となる外国籍選手としてのキャプテン就任…とロッソジャッロのレジェンドになった。

 2025年冬からは“始まりのクラブ”であるメルボルン・ビクトリーに戻り、母国でプレーしていたランゲラック。2024-25シーズンは途中加入かつケガにも見舞われながら、11試合に出場した。

 また同日、名古屋グランパスは“ミッチ”の引退に際して、クラブ公式SNS上にて「偉大なるキャプテンであり、ミッチとともに闘った日々はグランパスの誇りです。これからもミッチとご家族の人生が素晴らしいものになることを願っています。ミッチと再会できる日を楽しみにしてます」とコメントしている。

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