レアル・ソシエダと横浜FCが25日に『ニッパツ三ツ沢球技場』で対戦した。

 日本代表MF久保建英らを擁するレアル・ソシエダは2年連続の来日。
昨シーズンのラ・リーガで11位に低迷すると、今夏にはイマノル・アルグアシル前監督が退任し、中心選手だったマルティン・スビメンディがアーセナルへ移籍するなど、“変革の夏”を迎えている。ジャパンツアーの初戦となった長崎戦は0-1で敗北。この試合では久保が右ウイング(WG)のスタメンに入ったほかアンデル・バレネチェア、オーリ・オスカルソンが先発に名を連ねた。

 一方の横浜FCは、ここまで24試合を消化した2025明治安田J2リーグで5勝4分け15敗と降格圏の19位に低迷。23日には四方田修平監督が成績不振により解任され、この試合が三浦文丈新監督の初陣となる。

 開始早々の1分、レアル・ソシエダはバレネチェアとセルヒオ・ゴメスの連携で左サイドを崩し、ゴール前へのラストパスからオーリ・オスカルソンがネットを揺らす。オフサイドで得点は認められなかったものの、その後も右サイドから中央へ絞る久保にボールを集めながら、試合を優位に進める。16分には自陣から丁寧にボールを繋ぎ、左から仕掛けたバレネチェアが柔らかいクロスを上げると、オスカルソンが頭で押し込んで先制に成功した。

 攻撃を牽引する久保は積極的にゴールを狙っていく。22分、右CKの素早いリスタートから味方のリターンパスを受けてボックス内へ侵入。キレのあるドリブルから最後は左足を振り抜いたが、強烈なシュートは惜しくも枠を外れる。31分にはバレネチェアの低いクロスに反応し、トラップから左足をシュートを放つも、至近距離からの一撃はGKヤクブ・スウォビィクのスーパーセーブに阻まれた。


 41分、久保のスルーパスを受けてボックス内へ侵入したジョン・ゴロチャテギが中野嘉大に倒されてレアル・ソシエダがPKを獲得。これをオスカルソンが冷静に沈め、リードを2点に広げた。

 後半開始を前に両チームは大幅にメンバーを変更し、存在感を放っていた久保も交代となった。横浜FCは46分室井彗佑の強烈なミドルシュートが枠を捉えるなど、前半に比べて拮抗した展開に持ち込むが、レアル・ソシエダはブライス・メンデスやパブロ・マリンらが随所で上手さを見せる。66分にはB・メンデスの絶妙なFKにジョン・マルティンが合わせたが、ヘディングシュートはクロスバーを叩いた。

 横浜FCは87分、新保海鈴のFKに山﨑浩介が頭で合わせて1点を返したが、反撃はここまで。試合はこのまま2-1で終了し、レアル・ソシエダがジャパンツアーを白星で締め括った。

【スコア】
レアル・ソシエダ 2-1 横浜FC

【得点者】
1-0 16分 オーリ・オスカルソン(レアル・ソシエダ)
2-0 42分 オーリ・オスカルソン(PK/レアル・ソシエダ)
2-1 87分 山﨑浩介(横浜FC)


【動画】久保建英の強烈なシュートを横浜FCのGKスウォビィクが好セーブ!


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