ラ・リーガ連覇と11シーズンぶりのチャンピオンズリーグ制覇を目指すバルセロナは、今夏の移籍市場でスペイン代表GKジョアン・ガルシアとイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードを獲得。若手有望株のU-21スウェーデン代表FWルーニー・バルジも確保した。
『ムンド・デポルティーボ』のインタビューに応じたラポルタ会長は、「私たちの最大の関心とこだわりは、昨シーズンのチームを維持することだった。私たちは、今いる選手たちでチームスピリットを維持したかった」と今夏の移籍市場におけるメインテーマは、“現有戦力の維持”であることを強調。その上で「(ハンジ・フリック)監督からは『前線の火薬を増やしてほしい』とオーダーがあり、マーカス・ラッシュフォードはそれを叶えてくれる。そして、マルク・アンドレ(・テア・シュテーゲン)に何が起こるかわからないというデコ(スポーツディレクター)のビジョンが、GKを非常にうまく補強することにつながった。ジョアン・ガルシアは目を見張るようなトレーニングをしている」と新加入選手に期待を寄せた。
補強が続く可能性については、「今シーズン、私たちはすでに目標を達成している。(さらなる選手獲得は)基本的にはない」と断言。「選手層は厚く、監督はバルサアトレティク(Bチーム)の選手をトップチームの戦力として加えたいと考えているが、現時点では新たな選手加入は予定されていない」と、現段階でチームに満足していると明かした。
正式登録のための収入面で重要な選手売却はあるのか、との質問に対しては、「あるとすれば給与の節約だろう」と回答。「パブロ・トーレはすでに退団し、他にも最終決定している選手がいるが、そういった大物の売却自体は、提案はあるものの行われないと思う。
移籍市場はまだ1カ月以上開いているなか、ラポルタ会長は「痛みを伴うような退団は避けたい。バルサに所属している選手たちは、私たち全員が気に入っている選手たちだ」としつつ、「私は選手を特定するつもりはないが、ポジションによっては、重複している選手が多すぎるため、一定の調整は必要だろう。これはすでに監督とデコの裁量に任されている」と、必要に応じてさらなる選手売却があることを認めた。
「給料を節約する必要があるし、クラブが特定しなければならない部分もある。すべてが進行中であり、正しい軌道に乗っている。ラ・リーガの経済管理規則の解釈に取り組んでいる。そして、これが現実のものとなり、選手を登録できるように取り組んでいる」