第49回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の準々決勝の4試合が、各地で行われた。

 プレミアリーグEASTの首位鹿島アントラーズユースと、プレミアリーグWESTの首位ヴィッセル神戸U-18の一戦は、計8得点が生まれるノーガードの殴り合いの末に、前者に軍配が上がった。
とくに、今年4月にトップチームにおける最年少デビュー記録(16歳9カ月14日)を更新した、FW吉田湊海がハットトリックを達成する活躍を見せている。

 東京ヴェルディユースとFC東京U-18による“東京ダービー”が実現。試合は、主将MF二階堂凛太郎とDF松野泰知のゴールで“青と赤”の東京が、宿敵を下している。

 名古屋グランパスU-18と横浜F・マリノスユースの試合は、“若鯱”期待のFW大西利都が魅せた。1点リードで迎えた名古屋U-18は31分、先制点を挙げたMF小島蒼斗が自陣でのターンからロングボールを前線へと供給。これに抜け出した大西が、相手GKとの1vs1を冷静に沈めたのだ。WESTで11試合・16得点と圧巻の数字を残している、点取り屋の追加点で勝利を手繰り寄せた“ロッソジャッロ”が、2-0で勝利している。

 同ラウンド唯一のPK決着となったのが、ベガルタ仙台ユースと京都サンガF.C.U-18の一戦だ。試合は、仙台ユースがMF永守大宙のゴールで先制すると、京都U-18はFW酒井滉生が決めて1-1とした後、PK戦に突入。お互いに2番手のキッカーが失敗したのに加え、後攻の京都U-18は続く3番手も失敗。対する仙台ユースは、残りの4人が成功し勝負あり。準決勝に駒を進めた。


 29日に行われる準決勝では、鹿島ユースとFC東京U-18、名古屋U-18と仙台ユースがそれぞれ激突。前者は『ニッパツ三ツ沢球技場』で、後者は『三ツ沢公園陸上競技場』で、31日の決勝戦進出をかけて争う。

■準々決勝の結果
ヴィッセル神戸U-18 3-5 鹿島アントラーズユース
東京ヴェルディユース 0-2 FC東京U-18
名古屋グランパスU-18 2-0 横浜F・マリノスユース
ベガルタ仙台ユース 1-1(PK:4-2) 京都サンガF.C.U-18

■準決勝の対戦カード
鹿島ユース vs FC東京U-18
名古屋U-18 vs 仙台ユース
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