マルセイユに所属するフランス代表MFアドリアン・ラビオが、ユヴェントスへの復帰に向けて動き出したようだ。20日、イタリアメディア『フットボール・イタリア』が伝えている。


 現在30歳のラビオはパリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織出身で、2012年8月にトップチームデビュー。以降はトゥールーズへのレンタル移籍を挟みつつ、2019年7月にフリー移籍でユヴェントスへ加わった。セリエAの舞台で1年目から出場機会を掴むと、同クラブでは公式戦212試合出場22ゴール14アシストを記録。4つのタイトル獲得に貢献し、昨シーズンからマルセイユでプレーしている。

 そんなラビオだが、15日に行われたリーグ・アン第1節のスタッド・レンヌ戦でトラブルが発生。フランスメディア『RMC Sport』などによると、ラビオとイングランド人FWジョナサン・ロウの間で激しい口論が繰り広げられたという。一連の騒動を受けマルセイユは、テクニカルスタッフの同意とクラブ内部の行動規範に基づき、両選手を移籍リストに加えたことを明らかにした。

 そうしたなか、退団の可能性が高まるラビオがユヴェントスへの復帰を希望している模様。『フットボール・イタリア』は、同選手がユヴェントスのフットボール戦略ディレクターを務めるジョルジョ・キエッリーニ氏と電話で接触したと報じ、自ら古巣復帰を打診したと指摘している。

 しかし、ユヴェントス側はラビオの獲得を検討しているものの、ノッティンガム・フォレストへの移籍が間近とされるブラジル代表MFドウグラス・ルイスの後釜として、デンマーク代表MFマット・オライリー(ブライトン)の獲得に取り組んでいるようだ。中盤の補強に関してはオライリーを“最有力候補”に据えており、ラビオは次点以降の選択肢になると見込まれる。
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