「ロナウジーニョは僕のアイドル」と、かねてより語るハフィーニャ。
ノミネートにとどまらず、受賞の有力候補者のひとりにも挙げられるハフィーニャ。20日に投稿された『バロンドール賞』の公式SNSに登場した同選手は、「プロとしてのキャリアで経験してきたことを考えると、この授賞式に出席すること自体が僕にとっては成功なんだ。これは、キャリアにおける最大の成果のひとつだよ」と喜びを口にした。
また、さらなる成長への意欲を示したハフィーニャは、「僕の目標は昨シーズンの自分よりも、昨日の自分よりも良くなること。さらに、良い成績を残せるように、全力を尽くすだけ」と昨シーズンの傑出した数字を超えるという難解なミッションを課しているようだ。
ちょうど20年前の2005年、この年に『バロンドール賞』を受賞したのが、ロナウジーニョ氏だった。ブラジルのファヴェーラ(スラム街)出身で、犯罪の温床であり、常に死と隣り合わせの環境で育ったハフィーニャにとって、それはまさに道を踏み外さないための希望となった。そして今、以前のインタビューで「フットボールのおかげで僕は人生を変えることができたし、同じような出身、境遇に遭うかもしれない子供や大人にとっての模範となることができたと思っている」と語ったハフィーニャが、自身のアイドルと肩を並べようとしている光景は、そこで生きる子どもたちに夢を与えているに違いないだろう。