“ブランキバーメル”が、新守護神を求めるのは必然のことだった。2025-26シーズンのラ・リーガが幕を開けたなか、そのオープニングゲームとなった15日(現地金曜開催)の『ジローナvsラージョ・バジェカーノ』の試合は、ミチェル監督が率いるチームに警鐘を鳴らした。というのも、ジローナのゴールを守ったGKパウロ・ガッサニーガが、ビルドアップ面で失点に直結する2つのミスを犯しており、とくに2つ目に関しては、自身が奪われたボールを取り返そうとした結果、エリア内で相手選手を倒してPK&レッドカードという最悪の事態を招くものだったのだ。この2つのミスと退場が、1-3で敗れた原因となったと言わざるを得ない。
そうしたなかで、ジローナがバルセロナに所属するGKイニャキ・ペーニャに関心を示しているようだ。『ムンド・デポルティーボ』によると、同選手は過去の移籍市場においてもリストアップしてきた存在であり、ガッサニーガが先の試合で見せたパフォーマンスを受け、交渉を本格化させる可能性があるという。カタルーニャに本拠を構える“赤と白”のクラブでは、GKを巡る議論が再熱中で、「競争力を高められる、信頼できる守護神を見つけたい」と考えていることを明らかにした。
対するバルセロナでも、新加入のジョアン・ガルシアと契約延長のヴォイチェフ・シュチェスニー、そしてマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンと欧州トップクラスのGKを3人も抱えている現状、4番手のペーニャを放出候補と見なしていることが取り沙汰されてきた。ただし同紙によると、あくまでも形態はレンタル移籍で、2026年夏に満了を迎える現行契約の延長にも取り組む構えは変わらないとのこと。それでも、同選手の年俸が400万ユーロ(約6億9000万円)近いことを踏まえると、その額を削減できるだけで選手登録面の問題を解決する手助けになる、と併せて伝えている。
バルセロナの思惑は、興味を示したチームが同選手の給与を全額負担することで、サラリーキャップの空きを作ることだ。だからこそ、前述した条件に加えて、ラ・リーガで成長する機会かつ、質の高いプレータイムを得られるであろうジローナは、移籍先として「最良の選択肢のひとつ」と『ムンド・デポルティーボ』は指摘する。