レアル・ソシエダに所属するMFホン・ゴロチャテギが、新シーズンに向けたインタビューに応じた。21日付で、スペイン紙『マルカ』が伝えている。


 ホン・ゴロチャテギ。レアル・ソシエダの“新たな羅針盤”となる男の名だ。スビエタ育ちの22歳は、昨シーズンにレンタル移籍したミランデスで大ブレイク。中盤の底でセグンダ全42試合にスタメン出場かつ、昇格プレーオフの4試合も戦い抜いた。惜しくも、クラブ史上初のラ・リーガ昇格こそ成し遂げられなかったものの、スペイン国内で評価を急上昇させたのは事実だ。

 そんなゴロチャテギが、復帰したレアル・ソシエダで迎える新シーズンに、与えられた背番号は『4』。シャビ・アロンソとアシエル・イジャラメンディ、そして今夏にアーセナルへと移籍したマルティン・スビメンディによって神格化されたその数字の継承者が、いまだにトップチームデビューを飾っていない22歳に決まったことからも、クラブの期待値の高さが窺える。「スビメンディやイジャラの背番号を背負ってプレーするのは素晴らしいこと」と口にした同選手は、「もちろん、大きなプレッシャーを感じるけど、それよりも美しさの方を大切にしたかった」と耽美。続けて「背番号以外にも望んでいたものがあった。それはレアル・ソシエダでプレーすることで、そのために努力してきたからね」とトップチームでプレーできる喜びを噛み締めた。

 残念ながら、足首の負傷により開幕節バレンシア戦を欠場せざるを得なかったゴロチャテギ。昨シーズンにフル稼働しただけあって「皮肉なもんだね」とジョークを交えつつも、24日の第2節エスパニョール戦でのデビューが予想されるなかで、「僕の実力に疑問を持つ人がいるのも、当然だと思う。
セグンダはセグンダ、プリメーラはプリメーラだから。でも、僕はラ・レアルでプレーする準備はできているし、それを証明したいと思っている。ミランデスでの1年間は、さらに成長し、本来のレベルを発揮するための自信を与えてくれるものだった。以前は、トップチームに合流しても、恐怖心からか実力を出せなかったこともあったんだ。もちろん、僕はまだ22歳で、改善すべき点が山積みなのもわかっているさ」と自信を覗かせている。

 黄金期を築いたイマノル・アルグアシル政権下の主力選手の大半が離散し、今シーズンはセルヒオ・フランシスコ新監督の下での船出となるレアル・ソシエダと、そんなチームにおいて、歴代の『4』が担ってきた役割を託されたゴロチャテギ。チュリウルディンの“新たな羅針盤”が、勝利への舵を取る。
編集部おすすめ