ニューカッスルはブレントフォードに所属するコンゴ民主共和国代表FWヨアヌ・ウィサの獲得を目指しているものの、交渉が難航しているようだ。20日、『BBC』や『スカイスポーツ』など複数のイギリスメディアが伝えている。


 昨シーズンのプレミアリーグを5位で終えてチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したニューカッスルだが、得点ランキング2位の23ゴールを挙げたスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサクにリヴァプール移籍の可能性が浮上。1億1000万ポンド(約219億円)のオファーは拒否したものの、移籍を望むイサクはSNSを通じてクラブへの批判を展開しており、対立が深まっている。

 得点源の去就が不透明となっていることを受け、ニューカッスルは今夏の移籍市場でストライカーの補強を画策。直近ではウィサへの関心を強め、ブレントフォードとの交渉に臨んでいるが思うように進んでいないようだ。報道によると、ニューカッスルは3500万ポンド(約70億円)の固定費に500万ポンド(約10億円)の追加費用を加えた総額4000万ポンド(約80億円)のオファーを提示したものの、ブレントフォードに拒否されたという。

 ウィサ本人はニューカッスル加入を熱望している模様。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、同選手は今夏の退団に関する合意があったと信じており、最新のオファーを拒否したブレントフォードに対して改めて移籍願望を伝えたと指摘している。

 現在28歳のウィサはフランスのクラブを渡り歩いた後、2021年夏にブレントフォードへ完全移籍加入。ほどなくして主力に定着し、ここまで公式戦通算149試合出場49ゴール13アシストという成績を残している。昨シーズンのプレミアリーグでは得点ランキング6位の19ゴールを挙げた。

 ニューカッスルは今夏の移籍市場でスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコの獲得も画策。ライプツィヒとの交渉は順調に進んだが、個人条件で合意に至らず、同選手は最終的にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。
一方、ブレントフォードはカメルーン代表FWブライアン・ムベウモ(マンチェスター・ユナイテッド)やデンマーク代表MFクリスティアン・ノアゴール(アーセナル)など主力選手の流出が相次いでいる。
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