15日(現地時間)に開幕した2025-26シーズンのラ・リーガ(スペイン1部リーグ)では、早速議論を呼ぶ判定が相次いだ。16日(現地時間)に行われた第1節のマジョルカvsバルセロナ戦におけるスペイン代表FWフェラン・トーレスのゴールシーンについて、1998年から2012年まで国際審判員として活躍したスペイン人のイトゥラルデ・ゴンサレス氏は21日(現地時間)にスペインのラジオ局『カデナ・セール』で自身の見解を示している。


 同試合の23分、バルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルがシュートを放つと、ボールはマジョルカの同国人DFライージョの頭にあたる。ライージョはうつ伏せに倒れ込んだものの、ムヌエラ・モンテーロ主審が試合を止めなかったためバルセロナはプレーを継続。ペナルティエリア手前からフェランが右足を振り抜くと、シュートはゴールネットを揺らした。マジョルカの選手たちは、ライージョに脳震盪の疑いがあったなかで笛を吹かなかったモンテーロ主審に詰め寄って抗議。だが判定は覆らず、バルセロナに2点目が認められた(試合はバルセロナが3-0で勝利)。

 I・ゴンサレス氏は、技術審判委員会(CTA)が各試合終了後に物議を醸した判定を検証する新制度がスタートすることを説明。ただ、同制度は9月の代表ウィークによるリーグ中断期間後に開始されるため、マジョルカvsバルセロナ戦の事象は分析されないことを明かした。

「第1節も、そして第2節も第3節も、この制度は開始されない。(リーグ中断明けの第4節から)検証が行われるし、1部リーグだけでなく2部リーグやプリメーラ・ディビシオン・フェメニーナ(女子1部リーグ)でも実施されるのは良いことだ」

 なお、同氏は判定を検証する委員はまだ選定段階であり、現時点では名前が特定されていないことを付け加えている。
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