ミランがマルセイユに所属するフランス代表MFアドリアン・ラビオに関心を寄せているようだ。26日、『スカイスポーツ』や『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のイタリアメディアが伝えている。


 現在30歳のラビオは母国の名門パリ・サンジェルマン(PSG)の下部組織出身で、2012-13シーズンにトップチームデビューを飾った。2019年夏に加入したユヴェントスでは公式戦通算212試合出場22ゴール16アシストという成績を残し、チームの中心選手として4つのタイトル獲得に貢献。昨年夏にはマルセイユにフリートランスファーで加入し、5年ぶりのリーグ・アン復帰を果たした。

 ロベルト・デ・ゼルビ監督率いるチームでも主力に定着し、昨シーズンは公式戦31試合出場10ゴール6アシストという見事なパフォーマンスを披露したラビオ。しかし、0-1で敗れた今シーズンのリーグ・アン開幕節後にロッカールーム内で「容認できない行動」があったとして、マルセイユは同選手を移籍リストに加えたことを明らかにしている。

 去就が不透明となったラビオに対し、現在ミランが関心を寄せている模様。マッシミリアーノ・アッレグリ監督は中盤の戦力拡充を希望しており、確かなクオリティーとセリエAでの豊富な経験を兼ね備えるラビオが獲得候補として浮上したようだ。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ミランはすでにラビオ陣営と接触したものの、マルセイユとのクラブ間交渉は行われていないという。

 マルセイユは移籍金として1500万ユーロ(約26億円)を要求しており、値下げに応じる意思はないとのこと。現時点でラビオ本人には移籍の意向がなく、マルセイユ残留と関係性修復を最優先としているようだ。

 なお、ラビオの「容認できない行動」はチームメイトだったイングランド人FWジョナサン・ロウ(移籍リスト追加後にボローニャ加入)との激しい衝突だったことが伝えられている。デ・ゼルビ監督は当時の状況について「まるでバーでの喧嘩のようだった。
確かに乱闘中に歯は折れなかったけど、サッカー人生で見たことのないような乱闘だった」と明かしている。
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