アーセナルに所属するポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルに退団の可能性が浮上しているようだ。26日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。


 報道によると、7月にもオファーを提示したポルトがキヴィオル獲得に向けた動きを強めており、すでにアーセナルと合意間近とのこと。移籍形態は買い取り義務が付随したレンタルとなり、ローン料含めて総額2600万ユーロ(約52億円)程度となるパッケージについて協議が進められているようだ。この金額は選手のパフォーマンスやチームの成績次第でさらに上昇する可能性があるという。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、すでにポルトが正式なオファーを提示しており、アーセナルが48時間以内に方針を決定する見込みと指摘。キヴィオルはより多くの出場機会を求めており、ポルト移籍に合意しているようだ。

 現在25歳のキヴィオルは2023年1月にスペツィアからアーセナルへ完全移籍加入。バックアッパーという位置付けながら、センターバック(CB)や左サイドバック(SB)を主戦場にここまで公式戦通算68試合に出場し3ゴール5アシストをマーク。昨シーズン後半戦はブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイスの負傷離脱により左CBとして出場機会を増やした。

 今シーズンはマンチェスター・ユナイテッドとのプレミアリーグ開幕節でベンチメンバーから外れ、第2節リーズ戦ではベンチ入りしたものの出場機会は訪れなかった。

 今夏の移籍市場でスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュやイングランド代表MFエベレチ・エゼ、スペイン代表MFマルティン・スビメンディら7名を獲得したアーセナルだが、現在はレヴァークーゼンに所属するエクアドル代表DFピエロ・インカピエに関心を寄せており、すでに長期契約締結で個人合意に達している模様。しかし、移籍を実現させるためにはキヴィオルとウクライナ代表DFオレクサンドル・ジンチェンコの売却が必要とも報じられている。
編集部おすすめ