ミランがチェルシーに所属するフランス代表FWクリストファー・エンクンクの獲得に動いているようだ。27日、イギリスメディア『アスレティック』やイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。


 今夏の移籍市場で攻撃陣の拡充を目指しているミランだが、新たにエンクンクが獲得候補として浮上した模様。現在は完全移籍での獲得を視野にチェルシーとの交渉を進めており、ここ数時間で活発化しているようだ。チェルシーで序列が低下したエンクンクはミラン加入を前向きに検討しており、個人条件に関する交渉は順調に進んでいるという。

 移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ミランとチェルシーは3000万ユーロ(約52億円)を上回る移籍金について協議を進めているとのこと。その上で、個人的な条件については問題にならないと強調している。一方、スポルティングに所属するU-21デンマーク代表FWコンラッド・ハーダーの獲得に向けた交渉は停滞しているようだ。

 現在27歳のエンクンクは母国の名門パリ・サンジェルマン(PSG)でプロデビューを飾り、2019年夏に加入したライプツィヒで中心選手として活躍。4年間で公式戦通算172試合出場70ゴール56アシストという成績を残すと、2023年夏には鳴り物入りでチェルシーへ移籍した。ここまで公式戦通算62試合で18ゴール5アシストをマークしているが、エンツォ・マレスカ監督率いるチームで定位置確保には至っていない。

 チェルシーは今夏にブラジル代表FWジョアン・ペドロやイングランド人FWリアム・デラップ、同国代表FWジェイミー・バイノー・ギテンスらを獲得し、アタッカーの戦力拡充に成功。さらにはマンチェスター・ユナイテッドからアルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョの加入も濃厚に。エンクンクの序列は低下し、今夏の退団が有力視される中、ミランの他にも古巣ライプツィヒやバイエルンからの関心が明らかになっている。

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