2023年6月に着工した本拠地『カンプ・ノウ』の改修工事は、大幅な遅延を経て、現時点でも未完成の状態だ。今シーズンに限っても、当初は開幕節に間に合う見込みだったが、結局これも9月中旬へと延期された。そんななかで、スペイン紙『マルカ』は、「まだ可能性は残されている」としつつも、何度目かの延期の末に決まった、14日の第4節バレンシア戦での使用にも悲観的な見方が、クラブ内で一般的になりつつあると指摘。現状、「最初の入居許可証と、バルセロナの本拠地への復帰に必要なその他の許可証を取得するために不可欠」となる、最終建設証明書を受け取れておらず、「手に入れられるのは、月曜日(8日)になる可能性が高い」と報じている。
そして、この状況を受けたバルセロナは、“プランB”として『ヨハン・クライフ・スタジアム』の使用を検討しているとのこと。『マルカ』によると、この動きは、すべてのライセンスが期限内に取得できない場合に備えたものであり、練習場内にある同スタジアムに、必要な設備を敷設する工事の計画を練っている段階にあるという。また、『ヨハン・クライフ・スタジアム』の収容人数が「6000人」であり、ラ・リーガ側が定める「8000人」の条件を満たしていないものの、今回は例外措置が適用されるため、試合開催が可能になることを併せて伝えている。
バルセロナは、来週初めにバレンシア戦の開催地を発表する見込み。というのも、『ヨハン・クライフ・スタジアム』は、前述したようにラ・リーガ側が定める設備、セキュリティ、アクセスに関するあらゆる要件を満たす必要があるほか、チケット販売も手配しなければならないため、これ以上遅らせることはできないようだ。