クラブからの発表によると、レンタル移籍期間は2026年6月30日までの1年間で、レンタル料も発生しない。
オナナは1996年4月2日生まれの現在29歳。バルセロナのカンテラ(育成組織)である“ラ・マシア”の出身ながら、同クラブでトップチームデビューを飾ることはなく、複数回のレンタル移籍を経て、2015年冬にアヤックスへ加わった。同クラブでもヨング・アヤックス(セカンドチーム)からのスタートだったものの、2016-17シーズンにトップチームで正守護神の座を確保。2020年10月にはドーピング検査での陽性反応により9カ月の出場停止処分を受けたこともあったが、約6年間で公式戦通算214試合のゴールマウスを守った。
2022年夏にはインテルへ完全移籍。インテルでは2022-23シーズンの開幕直後こそ元スロベニア代表GKサミール・ハンダノヴィッチに定位置を譲っていたものの、時間の経過とともに正守護神としてプレーする機会が増え、シーズンを通して公式戦通算41試合に出場。コッパ・イタリアの優勝やチャンピオンズリーグ(CL)での決勝進出等を経験した。
インテル加入からわずか1年でマンチェスター・ユナイテッドへ活躍の場を移すと、エリック・テン・ハフ前監督の体制下では不動の正守護神に君臨。昨季途中にルベン・アモリム監督がやって来てからも、第1GKとしてプレーしていたが、不安定なパフォーマンスを指摘される機会も少なくはなかった。
迎えた今シーズンは、負傷の影響で出遅れたこともあり、プレミアリーグ開幕後の3試合はトルコ代表GKアルタイ・バユンドゥルがゴールマウスを託されている。
当初、オナナは同じスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)のガラタサライ移籍が噂されていたものの、同クラブがトラブゾンスポルからトルコ代表GKウールジャン・チャクルを完全移籍で迎え入れたことを受け、“後釜”としてオナナの獲得を画策。最終的にはレンタル移籍が決まった。
オナナの新天地となるトラブゾンスポルは、過去7度のスュペル・リグ優勝を誇っており、近年は3強(フェネルバフチェ、ガラタサライ、ベシクタシュ)に勝るとも劣らない勢いを見せている。昨季のスュペル・リグは7位と、直近の9年間では最低の順位で終えていたが、今季はここまで行われたスュペル・リグで3勝1分無敗と好スタートを切っている。
【動画】「本当にGKは来るの?」やってきたのは…