現在31歳のラポルテは“フレンチバスク”の地区として知られるバイヨンヌで育ち、2010年夏にアスレティック・ビルバオのカンテラ(育成組織)に入団。同クラブのトレーニング施設の“レサマ”で才能を磨き、2012年11月にトップチームデビューを飾った。以降、2018年冬の移籍市場で退団するまで、公式戦通算222試合出場10ゴール6アシストを記録。マンチェスター・シティ、アル・ナスルを渡り歩き、今回、時間にして約7年半ぶりとなるアスレティック・ビルバオ復帰が実現した。
アスレティック・ビルバオと2028年6月30日までの3年契約を締結したラポルテは、クラブを通して「みなさんとともにここにいることができて、本当に嬉しい気分だ。僕にとって、何ものにも代え難い特別な日になったよ」と発言。同時に、2025-26シーズンの意気込みを次のように明かしている。
「今季はこれから、多くの試合が控えており、クラブにとっても僕個人としても、とてもワクワクするシーズンがやってくる。チームに貢献し、サン・マメスでプレーし、全てがうまくいくことを心から願っている」
最後には、「これが僕の望みのすべてだった。とても嬉しいよ」とラポルテ。移籍市場閉幕後の加入となった背景には、9月1日の“デッドライン・デー”に両クラブはFIFA移籍マッチングシステム(TMS)にトランスファーリクエストを申請していたものの、「制御できない理由および外部要因」により、申請が承認されなかったことがある。最終的にはFIFA(国際サッカー連盟)が決定を覆す形で、移籍が実現することとなったわけだが、ラポルテは「ここまでの支援に心からの感謝を伝えたい」と口にした。
【動画】ラポルテが“はじまりの地”に帰還