ハンブルガーSV(HSV)がブンデスリーガ復帰後初勝利を挙げた。クラブ公式サイトが選手らのコメントを伝えた。


 8シーズンぶりにトップリーグを戦う名門HSVは、ザンクトパウリとのハンブルク・ダービーを落とすと、バイエルンにも実力差を見せつけられて大敗を喫した。開幕3試合無得点、連敗のなか20日の第4節でハイデンハイムを満員の『フォルクスパルクシュタディオン』に迎え撃ったHSVは、42分に新加入ルカ・ヴシュコヴィッチの移籍後初得点で先制に成功する。59分にラヤン・フィリップがリードを広げると、試合終盤に1点を返されたものの、逃げ切って2-1で勝利した。

 時計の針が止まった2018年5月12日のボルシアMG戦以来、2688日ぶりにブンデスリーガでの勝利を挙げた。HSVのメルリン・ポルツィン監督は試合後、「これは90分間だけでなく、1週間を通しての努力の成果だ。チームは自らを厳しく評価し、メンバー同士で意見交換を行った。私たちがどのようなサッカーを目指すかを明確に話し合った。今日の選手たちは、エネルギーと突破力という点で、その可能性を非常にうまく発揮した。そのために、彼らは日々、非常にハードに練習を重ねてきた。非常に手強い相手に対して、勝ち点3を獲得できたことを大変嬉しく思う。チームも、スタンドも、まさにエネルギーに満ちたパフォーマンスだった」と初勝利に胸を撫で下ろした。

 チームの今季第1号を挙げたヴシュコヴィッチは、「感情が高ぶっており、誇りに思っている。
チームのこと、勝利のこと、そして僕のゴールについてだ。特に、いつも支えてくれる兄(マリオ)もHSVに縁がある中で、ホーム初戦で得点できたことは僕にとって大きな意味を持つ。ゴールを決めた瞬間とファンの歓声は信じられないほどだ。最初は何か理由ですぐにゴールが取り消されるのではと不安だったが、それがかえって喜びを大きくした」と歓喜。追加点のフィリップも「クレイジーな試合、クレイジーな雰囲気だった。この観客の前でゴールを決め、勝利を祝えるなんて信じられない。サッカーをする理由がここにある。もちろん、このパフォーマンスを土台にさらに上を目指したい」と情熱的なサポーターに感謝した。

 アーセナルからHSVに期限付き移籍中のファビオ・ヴィエイラも、次のように勝利を喜んだ。「この勝利を心から喜んでいる。チームとクラブ全体の自信を高めるために、この成功体験を強く望んでいた。今日のファンのサポートは素晴らしかった。
彼らに勝ち点3を届けられたことは素晴らしい。チームの目標達成のために、僕は全力を尽くす。最も重要なのは、チームとして努力を続け、成長し続けることだ。これは世界中のクラブに言えることだが、完璧なチームなど存在しない。だが今日は、次の試合を考え始める前に、勝利を満喫できる日だ」

 HSVの次節は28日に行われ、敵地でウニオン・ベルリンと対戦する。

【ハイライト動画】HSV vs ハイデンハイム

編集部おすすめ