2023年1月にシャフタールからチェルシーに加入したウクライナ代表FWミハイロ・ムドリク。
争奪戦をリードしていたアーセナルからかっさらう形で大金を支払って獲得した快速アタッカーには大きな期待が寄せられていた。
だが、期待に見合うような活躍はなかなか見せられないなか、2024年12月にはドーピング検査で陽性となったために、それ以降は暫定的な出場停止が続いている。
今年6月にドーピング規則違反の疑いで告発され、現在は調査結果を待っている状態だ。
24歳のムドリクには最長4年の出場停止処分が下される可能性があるが、『Marca』が驚きの話を伝えた。
ムドリクは、サッカーから陸上競技に転向し、次のオリンピック出場を目指す可能性があるというのだ。
「チェルシーが2023年1月にムドリクに1億ユーロ(約174億円)を支払った時、わずか2年後に彼のキャリアがこれほど劇的な転機を迎えるとは誰も想像していなかっただろう。
ウクライナサッカー界の将来を嘱望され、大陸屈指の俊足選手だった彼は、ドーピング違反で戦列を追われることとなった。
ムドリクはボールとスパイクを交換することを決意した。彼の目標は、ウクライナ代表の短距離選手として2028年ロサンゼルスオリンピックに出場することだ。
チェルシーでの初戦で最高時速36.67kmを記録し、プレミアリーグデビューを飾ったムドリクは、今、その爆発力でオリンピックメダルを獲得したいと思っている。
オリンピックへの道は決して容易ではないだろう。ムドリクは世界陸上競技連盟の最低要件を満たし、2027年にウクライナで行われる選考会にパスする必要がある」
また、ウクライナの『RBC-Ukraine』も、上記報道を引用しつつ、こう伝えている。
「ムドリクは意外な選択をした。
チェルシーが1億ユーロで獲得したムドリクは、サッカーからの引退を希望しており、2028年ロスオリンピックにウクライナ代表として出場する計画を立てている。
このウクライナ出身のスプリンターは、サッカーのフィールドでの爆発的なスピードが陸上競技での成功につながることを期待しているようだ。しかし、彼がどの距離で競技するかはまだ不明である」
ただ、チェルシーとの2031年までの契約がどうなるのか、また競技を変更した場合にドーピング違反に対する処分がどうなるかなどについては触れられていない。
本人の反応など続報を待ちたい。