プレミアリーグ第6節が27日に行われ、クリスタル・パレスとリヴァプールが対戦した。

 日本代表MF鎌田大地の所属するクリスタル・パレスは、今シーズンここまで2勝3分けと無敗を継続中。
さらに昨シーズンから数えると、公式戦17試合無敗を続けており、主力選手が引く抜かれるなかオリヴァー・グラスナー監督が手腕を発揮している。一方、昨シーズンのプレミアリーグ王者のリヴァプールもリーグ戦5連勝中。前節エヴァートンとの『マージーサイド・ダービー』では後半苦しんだものの2-1で勝ち切り、勝負強さを披露している。

 クリスタル・パレスの鎌田がスターティングメンバーに名を連ね、リヴァプールの日本代表MF遠藤航がベンチ入りした試合は、アウェイのリヴァプールがボールを保持し、クリスタル・パレスがカウンターを狙う構図で試合が展開される。すると9分、クリスタル・パレスはカウンターからCKを獲得。そのCKからイスマイラ・サールが押し込み、ホームチームが先制する。

 さらに11分にはカウンターからジェレミ・ピノにチャンス。サールの折り返しに合わせるもGKアリソンがビッグセーブを披露し、追加点は許さない。リヴァプールは19分、モハメド・サラーのFKは壁に阻まれると、そのセカンドボールにライアン・フラーフェンベルフがボレーシュートを放つ。しかし、これをGKディーン・ヘンダーソンが右手一本で死守する。その後クリスタル・パレスのダニエル・ムニョス、ジャン・フィリップ・マテタのシュートをアリソンがセーブするなど、両GKが好守を連発する。

 試合が落ち着き始めると、リヴァプールがクリスタル・パレスを押し込む。
CKからイブライマ・コナテがフリーでヘディングシュートを放つも枠を捉えることはできない。クリスタル・パレスはまたしても早い攻撃からチャンスを作り出し、マテタがシュートを打つと、ポストに直撃。クリスタル・パレスの思惑通りに試合が進んでいく。

 後半に入り、リヴァプールはコナー・ブラッドリーに代え、コーディ・ガクポを投入。フロリアン・ヴィルツを中盤に配置し、左ウイングの選手を起用する。58分にはクロスにフリーのヴィルツが合わせるも、チャンスを生かせず。その後、アレクサンデル・イサクが左から切り込み、シュートまで持ち込むが枠に飛ばない。

 その後、クリスタル・パレスは守備を固めつつ、鋭いカウンターから追加点を虎視眈々と狙っていく。78分にはマテタの左からのクロスにエディ・エンケティアが飛び込むも頭にヒットせず。
 
 するとリヴァプールは途中出場のフェデリコ・キエーザがまたしても大仕事。87分にフラーフェンベルフのクロスがこぼれると、いち早く反応したキエーザが同点弾を叩き込み、試合終盤にスコアを振り出しに戻す。

 後半アディショナルタイムに突入し97分、ジェフェルソン・レルマのロングスローが流れると、エンケティアが左足一閃。
ラストプレーでクリスタル・パレスが勝ち越しに成功する。そのまま試合終了のホイッスルが鳴り、今シーズンのリーグ戦無敗対決はクリスタル・パレスに軍配が上がった。

 クリスタル・パレスは10月2日にUEFAヨーロッパカンファレンスリーグでディナモ・キーウ(ウクライナ)と対戦した後、5日にエヴァートンとの試合を控える。リヴァプールは30日にUEFAチャンピオンズリーグでガラタサライ(トルコ)と対戦。その後10月4日にはチェルシーとの一戦を予定している。

【スコア】
クリスタル・パレス 2-1 リヴァプール

【得点者】
1-0 9分 イスマイラ・サール(クリスタル・パレス)
1-1 87分 フェデリコ・キエーザ(リヴァプール)
2-1 90分+7分 エディ・エンケティア(クリスタル・パレス)


【動画】クリスタル・パレスの先制点!



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