ベルナルは2007年5月26日生まれの現在18歳。“ラ・マシア”産のピボーテで、昨シーズンはバルセロナ・アトレティック(Bチーム)の所属ながら、ハンジ・フリック監督の下、開幕直後からトップチームの中盤で定位置を確保。ラ・リーガ開幕から3試合連続でスタメン出場を飾っていたが、第3節ラージョ・バジェカーノ戦(○2-1)で負傷し、左ひざ前十字じん帯断裂および外側半月板損傷と診断され、長期離脱を強いられていた。
それでも、懸命なリハビリの末に戦列復帰を果たすと、今月14日に行われたラ・リーガ第4節のバレンシア戦(○6-0)で終盤の81分からピッチに立ち、公式戦の舞台に復帰。前々節のオビエド戦(○3-1)でも後半アディショナルタイムからピッチに立ち、“完全復活”に向けて着実に歩を進めている。
そんな18歳のMFが今回、バルセロナと新規の長期契約を締結。もっとも、ベルナルは大ケガに見舞われた直後の昨年9月30日、2026年6月30日までの新契約を結んでいたが、同契約には3年間の延長オプションが含まれていた。スペインメディア『ムンド・デポルティーボ』によると、スペインでは18歳未満の選手と3年間以上の契約を締結することが禁じられているため、契約上は“オプション”という形になっていたものの、今年の5月26日にベルナルが18歳の誕生日を迎えた後で、契約期間が2029年6月30日まで自動で延長されることが既定路線になっていたという。今回の新契約は当時のオプションを正式に行使したものと見られており、契約解除金は引き続き5億ユーロ(約872億円)に設定される。
クラブからの発表によると、現地時間の29日、ベルナルはクラブオフィスで新契約に署名をしたようだ。ジョアン・ラポルタ会長、ラファエル・ユステ副会長、スポーツディレクターを務めるデコ氏が立ち会った中で、新契約にサインしたとのことだ。なお、『ムンド・デポルティーボ』によると、今回の新契約締結に伴い、ベルナルの給与も大幅な増額が見込まれているという。
【動画】新契約締結のベルナルがラポルタ会長と抱擁