スコットランドの名門レンジャーズは、2020-21シーズンにリーグ制覇を果たして以来、宿敵セルティックに4連覇を許しており、最多55回を誇っていたリーグ制覇回数で並ばれた。さらに今シーズンは、不振に陥っており、開幕からリーグ7戦1勝5分1敗と低迷。6日には今夏から指揮を執るラッセル・マーティン前監督の解任を発表した。
クラブは後任探しに奔走しており、その候補には2020-21シーズンにリーグ無敗優勝を成し遂げたジェラード氏の名前も含まれている模様。『BBC』は、「数名の後任候補の1人であるジェラード氏と今後数日間で協議し、交渉を全面的に進める」と報じている。
現在45歳のジェラード氏は、現役時代にリヴァプールの象徴として活躍。2004-05シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグを制覇。プレミアリーグのタイトルには惜しくも届かなかったものの、クラブ通算710試合出場186ゴール155アシストを記録した。
引退後はリヴァプールのアカデミーで指導者としてのキャリアをスタート。2018-19シーズンからレンジャーズを指揮すると、2020-21シーズンにはセルティックのリーグ9連覇を阻み、無敗優勝に導く快挙を成し遂げた。2021年11月にアストン・ヴィラの監督に就任するとその後は、2023-24シーズンからサウジ・プロフェッショナルリーグのアル・イテファクの指揮官となったが、2025年1月に双方合意のうえで、契約を解除した。
なお、ジェラード氏は元イングランド代表DFリオ・ファーディナンド氏のポッドキャストに出演し、「勝利を目指すクラブに所属したい。