
【概要】ホンダ「フリード+」を車中泊キャンプ目線でインプレッション。車内寝室、純正オプション、積載力などを紹介。
アウトドアコーディネーター・小雀さんがVAN CAMPスタイルを提案
運転しやすいサイズのフリード+だが、車内は広々としている。特にラゲッジはフラットになり、車中泊にピッタリ。
そこでアウトドアコーディネーターの小雀陣二さんに、フリード+の広さを活用したVAN CAMP(バンキャンプ)スタイルを提案してもらった。

今回のアドバイザー:小雀陣二さん
数々のメディアでアウトドアの楽しさを発信しているアウトドアコーディネーター。得意の料理を提供する飲食店「雀家 suzumeya」のオーナーでもある。長年フィールドで培った体験をもとに、アウトドアギアをセレクトし、キャンプスタイルを提案してくれる。
豊富な積載量でテント+車中泊を実現

Hybrid G Honda SENSING 256万1900円~ ※車両はマイナーチェンジ前のモデル
リアゲートを開けると、キャンプ道具が満載。4人分のキャンプ道具が収納されているという。フリードは全長4265mmながら、この積載力の高さが自慢だ。キャンプ道具を積み込んだアウトドアコーディネーターの小雀さんも驚く。
フリードは3列シートレイアウトであったが、このフリード+は2列シートでラゲッジスペースを広くしたモデル。さらに豊富なオプションアイテムを追加することで、ラゲッジルームのデッドスペースも有効に利用できるようになる。

実際にキャンプ道具を載せてみると、奥行きがしっかりと確保されながらも、上下の空間に広がりがあることを実感。キャンプ道具はイスやクーラーボックスなど、形がバラバラ。
地面スレスレまで開口したスペースにイスを積み込みながら小雀さんは「長尺のアイテムが縦に積めるし、中間に棚があるおかげで、出し入れも簡単」と感心した様子。
この中間の棚というのはラゲッジスペースをフラット化するボードで、最初から装備されているもの。床をフルフラットにできるので、車中泊のベッド作りにも役立ちそうだ。
POINT1 シートアレンジとオプションでフラット+目隠しはパーフェクト

フラットになるラゲッジ!
セカンドシートの背もたれにボードが装着されており、シートをたたんでから後方へ折り返すことで、荷室とシートの隙間をなくしてくれる。

純正オプションだからジャストサイズ!
プライバシーシェードは純正らしく室内サイズにフィット。フロントウインドウもしっかりとカバーでき、サイドの窓部分は開閉式になっているので便利。

収納サイズもコンパクトで、ロールアップして荷室に忍ばせておけば、いつでもプライベート空間を確保できる。

純正アクセサリーのスライドドアウインドウメッシュも便利。ボディの形状に合わせたフックとマグネットでセッティングも簡単。

しっかりと車中泊できる環境が完成した。リビングエリアをキャンプ道具でぜいたくに確保して、就寝はクルマの中という車中泊キャンプ。
POINT2 大量のキャンプギアを全部飲み込む収納スペース

荷台に積み込み開始
ラゲッジスペースに積み込まれた荷物は、4人でキャンプに行ったときの量を想定して、小雀さんが準備してくれた。
各アイテムは快適性を追求したモデルばかりで、収納サイズも少々大きい。
この荷物が5名乗車のシートレイアウトにしっかりと積み込めるのは驚きだ。

ボディ下ギリギリまで広がっている収納エリアは、長いイスも収納できる奥行きがある。上下分割して利用できるのも便利。

シート後ろにあるちょっとした隙間を利用するのも、キャンプ道具を載せる際、スペースを有効活用するポイントになる。

積み込み完了!
荷室を上下に仕切るボードのおかげで、下の荷物を先に出せたり、クーラーボックスが開閉できる。天井のルーフラック、メッシュのラゲッジネット、テールゲートストラップは純正アクセサリーだ。
〈結論〉
・車内で2名が快適に就寝できる!
・テントでも広々と2名寝られる!
・4名の荷物もガッツリ積載可能!
・野外リビングでゆったりくつろげる!
ワーケーションにも使えるダイナミックなレイアウト

純正アクセサリーのラゲッジマルチボードを使えば、ちょっとしたワーキングスペースが完成。セッティングはセカンドシートを倒して、荷室用ユーティリティーボードを外すだけ。これでワーケーションが実現できるかも。
写真:佐藤正巳
文:渡辺圭史
協力:ホンダアクセス
出典:カーネル 2022 冬号 vol.52