ギャンブル好きが高じて所属事務所をクビに。
TVer/FODの見逃し配信再生数は番組史上2番目を記録し、大きな話題を呼んだ小堀さんにSNSのDM(ダイレクトメール)で取材依頼を送ったところ、その返信が斬新だった。
「電話なんですけど、できたら午後希望です! 別に午前中に何かあるわけでもないんですが、寝起きに問題ありまして!」

ギャラ飲み女子の相場の2倍のギャラ設定

そして、その相場は“ギャラ飲み女子”の間では120分1万円と言われているが、小堀さんがX(旧Twitter)で提示している額は、なんとその倍(2万円)。
テレビ朝日で放送中の番組「クロナダル」に小堀さんがゲストで出演した際には「先週はギャラ飲みで22万円稼いだ」と豪語していた。
筆者(グラドル兼ライターの吉沢さりぃ)も、ギャラ飲みに参加した経験があるのだが、1週間で22万円は1日1件では全然足りないし、とてつもない額に思える。
社長のパーティは「金のなる木」
そもそも一体どうやってギャラ飲みの相手を見つけるのか?
「ブログにメールアドレスを載せているから、そこからが多いかな。あとはSNSのDMとか。
小堀さんは社長が集まるパーティにも参加するという。
「パーティはいいよ!行くだけでギャラが出るし、さらにそこで新規の社長と出会える。お金がなっている柿の木みたいなものだよ!」
小堀さんが出演したザ・ノンフィクション1回目の放送が終わった頃は、ちょうどコロナ禍だった。お金を持て余していたお金持ちからのオファーが「めっちゃきた!」と目を輝かせて言う。
「あの頃はどこにも行けなかったからね。ギャラ飲みと言っても早い時間ね。ソーシャルディスタンスでものすごい広い部屋に主催の社長と俺とグラビアアイドルの3人だけなんていう状況もあったな。あまりに広すぎて会話するのに声を張り上げなきゃいけない距離感」
グラドルとはギャラ飲みを盛り上げる“持ちつ持たれつの関係”

「社長と俺、グラドルの3人で、俺は『港区女子ですか? 僕は足立区男子です!』みたいな古典的なことをやっていたんだけど、社長が突っ込んでくれて、グラドルの子は笑ってくれたり、一緒に盛り上げてくれたりしてくれた。
お互いにギャラ飲み要員として呼ばれた同志だから、持ちつ持たれつな関係なのよ。俺なんかに対してもリスペクトを持って接してくれた感じのいい子はみんな売れていったよ!」
そこには、誰もが知るバラエティタレントもいたそうだ。
「彼女もブレイク前に会ったけど、テレビのキャラとはいい意味でぜんぜん違う常識人だった。
ギャラ飲みで荒稼ぎをするもまさかの下戸「お酒は一滴も飲めない」

「ギャラ飲みに行っても飲むのはコーラだけ。俺さ、すっごく酒飲みそうでしょ? でも一滴も飲めないの、冗談抜きで。お酒が入ったケーキを一口食べただけで倒れちゃうくらいアルコールが苦手。タバコは吸うけど」
ザ・ノンフィクションが放送されると、必ずと言っていいほどギャラ飲みのオファーが増えるそうで、「ある意味、金策になっている」と笑う。
「やっぱりテレビの影響はすごい。1回目はコロナ禍だったから、特に助かった。今回の2回目も好調だったみたいだし、ザ・ノンフィクション第3弾も期待できるでしょう。そうなると、またギャラ飲みも増えるから楽しみだよ!」
クズ芸人として知名度を上げた小堀さんだが、今後も特にスタンスは変えないそうだ。
「お笑い界のトップを狙うとかもない。

<取材・文・撮影/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720