―[ゼロ恋愛 ~経験値ゼロから学ぶ恋愛講座~/堺屋大地]―

 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。
また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。

 2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。

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女性との出会いにも不自由しないはずなのに…

 恋活・婚活市場において高学歴・高収入というファクターは高い価値があり、いわゆるハイスペック男性としてもてはやされます。

 しかし、モテ要素が充分そろっているので女性との出会いには不自由しないものの、ナゼか最終的にうまくいかないという、“負のスパイラル”にハマってしまっている40代男性も少なくありません。

 どうして意中の女性とうまくいかないのでしょうか?

 そこで今回は、『高学歴・高収入の「ハイスペ40代男性」なのにナゼか恋愛がうまくいかない人の特徴』を3つ紹介していきます。

①無自覚のうちに「自分は選ばれた人間」と思い込んでいる

 有名大学を卒業して有名企業に就職し、そこで役職も付いて高い年収を得ている。もしくは起業して経営者になっていたり、医師や弁護士になっていたりする人もいるでしょう。

 いずれにしても共通しているのは、本人が学生時代からたゆまぬ努力をし、社会人になってからも結果を出してきたからこその地位や肩書きであるということ。

 それゆえにハイスペ40代のなかには、気づかぬうちに自分が選ばれた人間であるというような錯覚を抱き、高慢・不遜な人間になってしまっていることも……。

 必要以上に高いプライドを無自覚で持ってしまっていると、本人に悪気はなくてもふいに女性を軽く扱う態度や“下”に見ている発言をしてしまい、気分を害した女性から恋愛対象外にされてしまうというケースが多々あるのです。

 ほかにも要注意なシーンがあります。相手女性に直接振る舞った言動でなくても、たとえば飲み屋の店員さんやタクシーの運転手さんに対して偉そうに高圧的な態度を取っていると、横でそのやりとりを見ていた女性がドン引きしてしまうということも少なくありません。

②自分の非を認めず“正しい存在”であり続けようとする

高学歴・高収入の「ハイスペ40代男性」なのに恋愛がうまくいかない人の特徴3つ
正しい存在であり続けようとする
 ハイスペ男性は論理的思考が得意なため、口ゲンカに強い傾向があります。女性と言い合いになっても論破したり、自分に都合の良い結論に着地させたりできるのです。


 そして非モテのハイスペ40代男性は、なまじディベート力が高いので、自分の弱みを見せないよう“正しい存在”であり続けることに固執しがち。自身に非があることでも論破したり言いくるめたり……。

 また、本当に男性側に非がなく、たとえば相手女性のためを思ってアドバイスをしたとしても、無自覚に“下”に見ている場合、いつの間にかモラハラになっているということも“あるある”なのです。

 そんなハイスペ40代男性たちが見落としている真理があります。

 論破して自分が“正しい存在”でい続けたとしても、それが原因で女性からの恋愛感情の数値が激減することはままある、ということです。

 逆にモテるハイスペ男性は、“論破して勝つ”ことが真の勝利ではなく、自分の不利益にも繋がりかねないことを熟知しています。そのため、自分が“正しい存在”でいることに執着せず、お互いが納得して信頼し合えるよう、話し合いを続けるものなのです。

③トロフィーワイフ目的で「20代女性」ばかりを恋愛対象にしている

「トロフィーワイフ」という用語をご存知でしょうか?

 トロフィーワイフとはハイスペックで社会的に成功している中高年男性が、20代などの若い女性やモデルなどの美しい女性を妻に選び、自分のステータスシンボルにすることを揶揄した言葉です。

 ハイスペ40代男性のなかには、恋愛相手には年齢(若さ)至上主義で20代女性ばかりをターゲットにしている人も一定数います。ズバリ、それがうまくいかない原因になっていることはよくあるケース。

 世の中に年上好きの女性は多いですが、15歳も20歳も年上の男性と本気の恋愛ができる女性はごくごく一部。ですから、いくら高い経済力や社会的地位があっても、ほとんどの20代女性は40代男性を恋愛対象としていません。

 しかし、お金目的で近づいてくる20代女性もいるので、そういった女性が寄って来てモテていると錯覚することもしばしば。
とは言え、その20代女性は目が“円マーク”になっているだけなので、その恋が成就することはないというわけです。

ハイスペにあぐらをかき、人間性を磨いていくことを怠っている…?

 高学歴・高収入というファクターがモテ要素であることは間違いありません。

 しかし、ハイスペであることにあぐらをかき、人間性を磨いていくことを怠っていると、女性に幻滅されて離れていってしまうのです。

 スペックの高さで大量のプラスポイントを稼いでいても、それを上回るマイナスポイントがある40代男性は、残念ながらなかなか女性たちから恋愛・結婚相手に選ばれないでしょう。

<文/堺屋大地>

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【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi
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