―[ゼロ恋愛 ~経験値ゼロから学ぶ恋愛講座~/堺屋大地]―

 こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
 筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。
また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。

 2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。

 さて、ビジネスの場やプライベートで年下女性と接するとき、口には出さずとも内心では、好意や尊敬の念を抱いてもらいたいと考えている40代・50代の男性は多いもの。

 そこで今回は年下女性たちから「やっぱり“大人の男”って素敵」と思われるような言動や振る舞いを紹介していきます。

年下女性から「尊敬されない」40・50代男性の特徴2つ。「意...の画像はこちら >>

「聞き上手」は“相手が聞いてもらいたいことを引き出す”ことができている

 年下女性から好意を抱かれやすい40代・50代男性の特徴として挙げられるのは、やはり「聞き上手」であること。ただ意外と「聞き上手」の本質を理解していない男性が多いのです。

 女性の話に対して熱心に耳を傾けつつ「うんうん」と相槌を打って、「そうだよね」「わかるよ」なんて共感する――これを「聞き上手」だと思い込んでいる人は要注意。

 真の「聞き上手」とは“相手の話を聞く”だけでなく、“相手が聞いてもらいたいことを引き出す”ことができるもの。

 趣味や推し活といったポジティブな話題、もしくは仕事や人間関係の悩みなど、相手の女性が話したいことを上手に聞きだすスキルが問われているというわけです。

年下女性に気に入られたくても“100%全て共感・肯定”はしないほうがいい

 相手が悩みや愚痴を喋っているときに、100%全て共感してあげることが良いとも限りません。

 80%ぐらいは共感して肯定してあげつつも、残りの20%ぐらいは相手と違う考えを示したり間違いを指摘したりと、その女性の視野が広がるようなことを語ってあげることも大事。

 相手メインで喋ってもらうのが「聞き上手」のベースだとしても、トーク力がいらないなんてことはなく、一定以上の話術は求められるということでもあります。

 要するに、年下女性たちから好感を抱かれたり尊敬されたりするためには、相手が聞いてほしい話題を喋りやすい流れを作り、さらに相手の話題に対して媚びずに達観した返答をしていくことが重要なのです。


好感を抱かれたい女性と接しているときだけ良い顔をすればいいわけじゃない

年下女性から「尊敬されない」40・50代男性の特徴2つ。「意外にチェックされている」本性が出る場面とは
好感を抱かれたい女性と接しているときだけ良い顔をすればいいわけじゃない
 “他者への振る舞いも見られている”――この真理についてもお伝えしておく必要があるでしょう。

 めちゃくちゃ当たり前のことながら、意外とこの真理に気付いてない40代・50代男性もいるのではないでしょうか?

 たとえばオフィスにて、男性の部下や後輩に高圧的な態度や嫌みな態度、はたまた過剰なイジりなどをしているところを、同じフロアにいる年下女性が見たら、どう思うか考えてみてください。

 そんな姿を見られたら、「怖い」「ウザい」といったネガティブな印象を持たれてしまう可能性は高いです。

 つまり、その女性と接しているときだけ良い顔をしていればOKというわけではなく、むしろ他の人と接しているときに、どういう振る舞いをしているかもかなり大きなポイントとなるのです。

自分より立場が下の男性が相手であっても、丁寧かつ温和に接することできる

 特に自分より目下の立場の男性に対して、どういった態度を取っているかという部分で根っこの人間性が垣間見えるため、周囲の女性たちは意外とチェックしているものなのです。

 もちろん職場の部下や後輩だけでなく、飲食店などのサービス業に従事する同性に対して、上から目線の言動を繰り返すのはNG。

 ですから、部下や後輩が起こしたトラブルに怒鳴り散らすのではなく、どうしてその問題が発生してしまったか一緒に考えてあげたり、上司としてそのミスの責任を取ってあげたり――。飲食店の従業員に対しても、相手にちゃんと敬意を払いつつ「ありがとう」と伝えたり、料理の提供が遅いといったことがあってもイライラせずに笑顔で対応したり――。そういった振る舞いが大事だということ。

 自分のほうが立場は上の場合であっても丁寧かつ温和に接することで、周囲でその言動を見ていた年下女性は「器の大きい大人」と思ってくれるのです。

2つの勘違いをきちんと知ることが「大人の男」と好感を抱かれる第一歩になる

 今回覚えておいてもらいたいのは2つの勘違い。

「聞き上手」というのは、ただ相手の話に相槌を打って共感していればいい――というわけじゃないということ。

 好感・尊敬の念を抱いてもらいたい女性に対してだけ良い顔をしていればいい――というわけじゃないということ。

 この2つの勘違いを知ることが、年下女性から「やっぱり“大人の男”っていいな」と好感を抱かれる40代・50代男性になる第一歩とも言えるのです。


<文/堺屋大地>

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【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi
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