2012年にセクシー女優としてデビューし、その美しさと痴女プレイで人気女優となった、蓮実クレアさん。
まだまだ衰えない人気のなか、2022年にデビュー10周年を区切りとして引退し、多くのファンが涙しました。


そんな蓮実クレアさんが、今年5月にセクシー女優復帰を発表したことが話題になりました。

蓮実さんのセカンドキャリアの舞台でもある新宿歌舞伎町のバー「BAR蓮実クレアB」で、引退してからのお話や、このタイミングで復帰を決意したワケをうかがいました。

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体調不良が原因で引退。一時期は日常生活が困難な状態に

――蓮実クレアさんは、2022年にセクシー女優を引退。その後は新宿歌舞伎町の「BAR蓮実クレアB」で、ママとして頑張ってらっしゃいますよね。

蓮実クレア(以下、蓮実):はい、お店自体は引退前の2020年に開店したので、現役時代からママをしていたんです。引退後は、完全に「バーのママ」として、専業でやっていました。

――そんな蓮実さんが、今年5月に突然Xでセクシー女優復帰を発表。X上では、ファンたちの歓迎の声で溢れました。復帰を決めた理由は?

蓮実:「もう一度、表に出よう」という気持ちになったのが、一番の理由ですね。実は引退時は言わなかったんですが、ちょっと身体を悪くしてしまって。日常生活やお店の仕事はともかく、身体に負担がかかる撮影はできなかったんです。


その回復がいつになるか、目途が立たなかったので一区切りとして引退しました。だから、引退は2022年なんですけど、撮影自体は2021年にはストップしているんですよ。

――そうだったんですか。

蓮実:引退後、一時期は日常生活が困難になるほど体調が悪化してお店を休んだこともありましたけど、治療でようやく体調も元に戻りまして。

もともと、体調のことがなければ引退するつもりもありませんでしたし、セクシー女優の仕事が単純に好きだったんです。大変な現場もありましたけど、それも含めて。引退のときも「もう絶対に出演しない」と考えていたわけでもないので、今は「もう1回戻れてうれしいな」というのが、正直な気持ちです。

自分の名前で一生食べていける人間になりたい

人気セクシー女優が語る“引退後の生活”と、3年後に“復帰しよう”と思ったワケ「一般人に戻った感覚は全然なかった」
自分の名前で一生食べていける人間になりたい
――お店を始めたきっかけって、なんだったんですか?

蓮実:私、セクシー女優の先輩、加山なつこさんに憧れているんです。そもそもデビューのきっかけが、加山なつこさんみたいに自分の名前で一生食べていける人間になりたい、と考えたからなので。

そんな加山さんが新橋で熟女キャバクラのママをしているのが、お店を始めた大きなきっかけです。

あと、お店があれば撮影の仕事がないときも働けるし、事務所の後輩の女の子が安心して働く場所ができるし、と考えたのもありますね。

――じゃあ、ご自分のセカンドキャリアとしてのお店、という感じではなかったんですね。

蓮実:当時はその気持ちはなかったですね。
あくまでも現役の女優として、知名度をアップさせるパブリシティ、宣伝のつもりでした。

お店には全世界からもファンのお客さんが来店

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定休日の日曜日を除き、ほぼ毎日出勤しているという歌舞伎町のバー「BAR蓮実クレアB」店内で取材を行った
――お店には、どんなお客さんが来るんですか?

蓮実:9割近くがファンの方ですね。あとは海外の方もよくいらっしゃいます。「旅行のついでに蓮実クレアに会いたい」って、わざわざ来てくれるんです。

台湾、韓国、中国、それからアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス……タイやインドネシア、シンガポール。ブラジルやインドも。あと、ナイジェリア、ボリビアだったかな、から来た方もいました。

――実際に蓮実さんに会えて、皆さん喜ぶんじゃないですか?

蓮実:新規のお客様からは、喜ぶ以上に「本当に本人がいる!」って驚かれますね。名前は使っているけど、実際には本人はお店にいない、と思っているお客様も多いみたいで(笑)。

今は定休日の日曜日以外は、ほぼ毎日出勤しているんです。復帰したらお休みしないといけない日も出てくるので、お客様には申し訳ないんですけど。

引退しても「蓮実クレア」としての人生はずっと続いている

――蓮実さんは一度引退しましたが、セクシー女優のセカンドキャリアについてどう考えていますか?

蓮実:私個人のことで言えば、もともと引退しても「蓮実クレア」の名前は使い続けるつもりでした。引退後もセクシー女優時代の名前を使って、いろいろな活動ができるよって道筋が作れるといいな、と考えていたんです。

引退したら事務所は退所するとして、それはそれで自分の責任でいろいろとチャレンジできるようにもなります。
そういう意味では、チャンスにもなりますよね。

――蓮実さんご自身は、なにか新しいチャレンジとか始めました?お仕事でも、プライベートでも。

蓮実:お仕事としては、体調のこともあったのでお店を続けることがメインでした。プライベートも、なにか特別に新しいことを始めるって、個人的にできないんですよ。

――できない、とは?

蓮実:「蓮実クレア」の名前で、変なことはできないって考えちゃうんです。一度、出会い系アプリとか試してみようと思ったんですが、顔写真を使うじゃないですか。だから「蓮実クレアとして、できない」って躊躇しちゃうんですよね。

――とすると、引退してからもずっと「蓮実クレア」の自覚は消えなかったと。

蓮実:はい。撮影していない間も一般人に戻ったという感覚は全然なかったです。ずっと「蓮実クレア」として生きている以上、その名前やブランドを守るのって、私としては当然なんですよ。

もう一般人に戻ることは難しい

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一般人に戻ることは難しい
――では、一般論としてのセクシー女優のセカンドキャリアについて、お聞きします。一度デビューすると、動画や画像がデジタルタトゥーとして残って、もう一般人には戻れない、というイメージがありますが、それはどう思いますか?

蓮実:いや、本当にその通りだと思いますよ。
私が引退したとして、アルバイトとかできないじゃないですか。経歴がバレたら、バイト先にも迷惑をかけてしまいますし。

とは言っても、実際に引退して会社員に戻った、という女の子も知っています。でも経歴は隠さなければならないでしょうし、大変ですよね。

私は会社員として働くのは向いていないので、彼女のことはすごくうらやましいな、とは思いましたけど。

セクシー女優にならない道を探せるなら、それがベスト

――では、セクシー女優になること自体は、オススメしたいと思いますか?

蓮実:すごく難しい質問ですね。本人がやりたいなら、やるのがいいとは思います。

でも、セクシー女優にならなくても良い道、たとえば別の方法で夢が叶うとか、目標が達成できるとか、そういう道が探せるのなら、別の道を探すのがベストだと思います。

ただし、私もずっとこの業界で過ごしてきて、実際にセクシー女優のお仕事が本当に好きで、業界に向いているって女の子がいるのも間違いないのは知っています。そういう子は、それでいいと思います。その後の人生に影響する覚悟は、絶対に必要ですけれども。

――蓮実さんご自身は、デビューしてなにかイヤな思いをしたことなどありますか?

蓮実:それが、意外とないんですよ。機械に弱くて、出演作のレビューなども見ませんし。
現役時代は事務所が守ってくれていたこともあるんでしょうけど。

なにか言われることが気になってしまう人は、最初から見ない、なにか言われること自体を気にしないくらいの「鈍感さ」が必要だと思います。そのあたり、私は恵まれていましたね(笑)。

宝探しに行きたい

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宝探しに行きたい
――復帰して、新しくやってみたいことはありますか?

蓮実:現役時代、アメリカのロッキー山脈に宝探しに行く作品があったんですよ。

もうその財宝は発見されちゃったんですけど、また別の宝探しがスタートしてるみたいなんです。だから、当時とまったく同じメンバーで、もう一度宝探しに行きたいですね(笑)。

――その作品、知ってます(笑)。業界の懐の深さを感じる作品でしたよね。

蓮実:始まって1時間くらい、胸も出してませんから(笑)。

肝臓が元気な限りバーも続けたい

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バーも続けていきたい
――ほかにやってみたいことは?

蓮実:許されるなら、一般作品に出てガッツリお芝居をしてみたいですね。濡れ場用の女優ではなくて、ちゃんとした役者さんとして。可能なら、セクシー女優「蓮実クレア」のままで。

――セクシー女優さんだと、ちょっと脱ぎがあるとか、色っぽい役を期待されちゃいますからね。
バーのママとしての目標もあったら、お聞きしたいです。


蓮実:会員制のお店を作ってみたいです。会員制だと、ちょっと普通のお店には入りにくいってお客様や、お仕事の話をしたいってお客様でも来てもらえるじゃないですか。

もちろん、今のお店も大事にしつつ、そういうちょっと違ったタイプのお店も始めれば、もっと幅が広がるんじゃないかって。

――セクシー女優とバーのママ、どちらもあと何年くらい続ける予定ですか?

蓮実:身体を壊して引退していましたけれど、私にとってセクシー女優は一生続けたい、と思える仕事なので、あと何年と区切るつもりはありません。ただ、ちょっと飽き性な部分があるので、バーもやって、撮影以外のお仕事もして、いろいろなことをしながら続けていきたいですね。

バーのほうも同じなんですが……肝臓が元気な限り、ですかね(笑)。飲み過ぎないように気を付けながら、頑張っていきたいと思います!

<取材・文/蒼樹リュウスケ、撮影/山川修一>

【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター
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