YouTubeで日々、恋愛心理を中心とした男女の恋愛観に関する情報発信をしています、結婚相談所「エースブライダル」主宰の関口美奈子です。
これまでに3万人以上の男性と向き合ってきた私の実体験と男女の心理に関する研究データから、リアルで実用的な情報をお伝えしたいと思います。
優しさが裏目に出てしまう恋愛の盲点
30代以上になると、恋愛に対するスタンスや距離感も少しずつ変わってきますよね。「学生のような勢いはないけれど、落ち着いた関係を築きたい」
そんなふうに思っている方も多いのではないでしょうか。
そんな中でよく耳にするのが、「自分は優しいとは言われるけど、恋愛対象にならない」という声。いわゆる“いい人止まり”という悩みです。誠実で気配りもできる。なのに、恋愛になると距離を置かれてしまう。
この現象には、実は明確な理由と、突破するための“ちょっとしたひと言”があります。今回は、優しさが裏目に出てしまう恋愛の盲点と、それをどう乗り越えるかについてお話ししていきます。
① “優しさ”が恋愛の決め手にならない理由

では、なぜ“優しい人”が恋愛対象にならないのでしょうか? その答えは、「刺激や主導性が感じられない」からです。
例えば、相手の好みに全て合わせてしまったり、自分の意見を曖昧にしたりしてしまうと、“頼れる存在”というより“遠慮してしまう人”という印象を与えてしまいます。
優しさに加えて、“自分の軸”や“自信”を見せることができれば、関係性の印象は大きく変わります。
②いい人止まりになりやすい人の特徴
「ありがとう」「ごめんね」「大丈夫だよ」といった言葉を自然に使える男性は、相手に安心感を与えます。ただし、それが“自分を下げる言葉”ばかりになると、魅力としては物足りなさを感じさせてしまいます。例えば、こんなやり取りを想像してみてください。
女性「どこに食べに行こうか?」
男性「どこでもいいよ。君の好きなところで」
一見優しい受け答えですが、相手にとっては「リードしてくれない」「何が好きなのかわからない」と感じることもあるのです。優しさは、その人の器の大きさでもあります。
ただし、“優しさ=自己主張を抑えること”と捉えてしまうと、恋愛では存在感を薄める原因になってしまいます。
③“いい人”を抜け出すきっかけになったひと言

例えば、ある男性は、これまでデートでも常に相手に合わせ、「何でもいいよ」が口癖でした。
しかしある日、「自分はこういう料理が好きなんだけど、どう?」と一言、自分の好みを先に伝えてみたそうです。すると、相手の女性は「そんな一面があるなんて知らなかった。何か安心した」と笑顔で答えたといいます。
ポイントは、“わがまま”ではなく“提案”として言うこと。意見を持ちつつ、相手の反応も気遣える。このバランスこそが「優しいけれど、頼りがいがある」と感じさせる要素なのです。
④恋愛に必要なのは「優しさ」より「信頼感」
恋愛において女性が最も求めているのは、実は“優しさ”ではなく“安心感”や“信頼感”です。この信頼感は、ブレない姿勢や落ち着いた判断力から生まれます。例えば、女性が不安を感じたときに、「大丈夫だよ、任せて」と言える男性。この言葉には、相手を守ろうとする意思と、自分の中に確かな軸があることがにじみ出ています。
優しさを大切にしながらも、「自分の考えを持ち、相手と向き合うこと」ができる人は、恋愛でも仕事でも信頼を集めます。
⑤優しい自分に“強さ”を加えていく

そこにほんの少し、“判断する勇気”や“意見を伝える強さ”を加えていくだけで、あなたの印象はガラッと変わります。
例えば、「今日は自分がリードしてみよう」と意識してみるだけでも行動は変わります。
「僕はこう思うけど、どう?」とひと言添えるだけで、関係はぐっと対等で深いものになります。
恋愛は、「自分を偽らないこと」「相手に委ねすぎないこと」。そして、「本当の自分を出せるかどうか」にかかっています。
自分の気持ちや意見を言葉にする
“いい人止まり”で悩むあなたは、すでに十分魅力を持っています。ただ、その優しさに“遠慮”が混ざってしまっているのかもしれません。今日から少しだけ、自分の気持ちや意見を言葉にしてみてください。
その一言が、恋愛関係の“空気”を変えるきっかけになります。
―[恋愛コーチ・関口美奈子]―
【関口美奈子】
恋愛コーチ。結婚相談所「エースブライダル」主宰。メンズ化粧品「ISIKI」開発ディレクター。著書『「最初の男」になりたがる男、「最後の女」になりたがる女 夜の世界で学ぶ男と女の新・心理大全』『気遣いを恋と勘違いする男、優しさを愛と勘違いする女 相手の本性を見抜き、最高のベストパートナーを見つける男と女の心理ルール』が発売中。 YouTubeチャンネル「みなこの圧倒的モテ男TV」は開設1年半で総再生数が5000万回を突破(Xアカウント:@sekiguchiminako)