ボーナスが入ってつい気が大きくなってしまいがちな夏、散財には気を付けたいところ。そんな中「今年は絶対にお金に余裕のある夏を送りたいですね……」と話すのは、都内のPR会社に勤める小西直美さん(仮名・29歳)だ。
転職のストレスで、月30万の衝動買い
小西さんは去年の夏、買い物が原因でボーナスのほとんどを支払いに費やしてしまった。「去年の春先に今の会社に転職したんですが、最初の頃は仕事に慣れなくてストレスが溜まっていました。今は部署が変わって出勤がラクになったのですが、当時の部署は神奈川県。1時間以上かけて出社して終業は夜22時。都内に戻る頃には23時近いので友達と飲みに行くこともできなくて。
そのストレスもあって買い物に走っちゃったんですよね……。特にブランドものが好きで7万円するワンピースや5万円ほどする靴をネットでバンバン買いまくっていたら、あっという間にカードの支払いが月30万円近くになっていました……」
それでも転職した会社の給与が良かったため、買い物を続けていたという小西さん。カードの請求は膨れ上がり、夏のボーナスと給料はほとんどなくなってしまった。

そんな節約生活をしていた小西さんを悲劇が襲うのは、お盆休みのことだった。
食あたりでお盆が台無し! さらに7万円のワンピースが…
「お盆休みの前日、友達と近所のチェーン店の居酒屋に飲みに行ったんです。私、地元が北陸なんですが地元の魚介類が美味しすぎて都内でナマモノを食べたことがなかったんです。ましてやチェーン店のお刺身は絶対に食べないようにしていたんですが、この日はなぜか無性に食べたくなってタコの刺身を頼んだんですよね。友達はタコが苦手だというので私1人で食べた後、家に帰ったら夜中に急にお腹が痛くなったんです」その夜は眠さもあってそのまま寝てしまったという小西さん。だが、悲惨なのは翌日だった。

たまたま一緒に飲んでいた友人が都内にいたので、事情を説明して薬局で薬とスポーツドリンクを買って持ってきてもらいました。
病院代という思わぬ出費もあった小西さんは、給料日まで実家から米を送ってもらい、どうにかやり過ごしたそう。

ストレスから走った買い物のツケは、余計に高くついてしまったようだ。<取材・文/結城>