大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、夜遊びやモテに関する情報を発信させていただいております。
会話は「言うべきではないこと」を学ぶべき
モテたい人に向けた会話術や、ワンフレーズ講座のようなものはすでに世の中に溢れかえっているので、あえてそちらにはふれません。というより、会話上手を目指すなら「言うべきこと」よりも「言うべきではないこと」を学ぶべきなのです。
ドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」の「30周辺記念特別限定配信」としてYouTubeで公開された『結婚したい彼と彼女の場合』(オリジナルカット版)Vol.1では、婚活アドバイザー・植草さんのもとを訪れる様々な男女の姿が取り上げられていました。
番組に登場した進藤さん(仮名・当時29歳)は、典型的な「ひと言多い」男性。
女性とのお見合いに挑み、お相手の女性に趣味の映画鑑賞について質問を受けますが
「親の薦めといいますか」
「お母さまに薦められたので」
と、緊張のあまり同居中の母親の話題に頻繁にふれてしまいます。
両親を大切にするのは良いことですが、成人男性の口から「お母さま」という言葉を繰り返し聞かされてしまうと「この人は自立していないのでは?」と感じてしまいますよね。
成人男性が頻繁に「お母さま」「お母さん」「ママ」と口にするのはNG。爽やかなルックスで、穏やかな口調が素敵な進藤さんなので、なおのこと「もったない」と感じてしまいました。
この他にも女性にネガティブな印象を与えてしまう余計なひと言があります。そのせいで「良い人なんだけどね~」「悪い人ではない」で終わってしまう方があまりにも多いです。
ではさっそく解説します。
その1「でもあの子って……」(噂話)
言わずもがな、噂話は話す人の印象を著しく下げてしまいます。例えばキャバクラやクラブなどで、他のお店のママやホステスについて
「でもあの子って……」
と、出どころのよくわからない噂話をする方はどこにでもいます。噂話をするのが楽しいのはすごくわかるのですが、女性をゴシップの対象として扱う姿勢は周囲の人々に
・品性がない
・無神経
・マナーがない
など、ネガティブな印象を与えてしまいます。とても損です。
また、噂話をすることで「この人は私のことについて陰で何を言うかわからない」と、警戒されてしまうかもしれません。
話は少しだけそれますが、ママやホステスの中にも噂話が大好きな人がいます。お客様に求められて、あえてゴシップを提供しているならまだいいとして、求められてもいないのにペラペラと他人を貶めるようなことを言うバカ女には本当にゲンナリします。
高い料金をいただいて、その上でつまらない噂話を聞かせるなんて最低です。お前が金払えよ、と言いたくなります。
その2「俺は人ごみとか嫌いだから」(好き・嫌いのうち「嫌い」にまつわる話)

「俺は人ごみとか嫌いだから花火なんて見に行ったことない」
と、後ろ向きなことを言う人がいます。水を差されたその場の人々は「へえ~」と、しらけ顔。キャバクラやクラブならそれでも
「へえ~、そうなの!ミーハーじゃないあなたもカッコいい!」
と、適当に受け流してもらえそうですが、シャバでこれをやるのはNGです。
特定の対象を「嫌い」と公言してしまうと、「だから配慮してくれ」という態度を間接的に示してしまうことになります。配慮が必要な異性と積極的に関係を築きたいですか?築きたくないですよね。
その3「花火にはトラウマがあって」(ネガティブな自己開示)
複雑な家庭事情や、過去の辛い恋愛体験、持病、心の健康、トラウマなどに関する問題を、さほど親しくない間柄の人々にまで開示する人がいますが、これもNGです。距離感を考えましょう。
ネガティブな自己開示を受けた相手は、適切に共感したり、反応するなどの対応を求められてしまうため強いストレスをおぼえます。
無料でケアを求めてはいけません。
どうしてもケアされたい場合はキャバクラやクラブ、もしくは占いにでも行きましょう。
その4「でも俺は……」(主語を自分にすり替える)

「でも俺は白髪染めはまだしたことがないんですよ」
と、話の主語を自分にすり替えてしまう男性がいます。キャバクラやクラブならこれでもいいでしょう。しかし、シャバでこれをやるのはNGです。
相手の話をろくに聞かずに自分の話をしてしまうと、「相手への尊重が欠けている」という印象を与えてしまいます。
また、サロン帰りのサラサラヘアを自慢したい女性に対し、会話の乗っ取りをしてしまうと、彼女をチヤホヤし、ご自身の印象を上げるチャンスを逃してしまいます。とても損です。
その5「ラブホもいいよね」(スナック会話)
「ザ・ノンフィクション」の「30周辺記念特別限定配信」では、婚活中の男性・内田さん(仮名・当時55歳)が、お見合い相手の女性に対し、旅行をするなら
「ラブホもいいよね」
と、提案し、その後フラれてしまうシーンも印象的でした。
婚活アドバイザー・植草さんは
「初対面の人にラブホっていう言葉は普通使わないですよ」
と、指摘。
「ラブホテル」という言葉は、言うまでもなく直接的に性行為を連想させます。そのため、相手に「この人は下心がある」と認識され、過度な不快感を抱かせてしまいます。
性的な話題を口にしても笑ってもらえるのはスナックやキャバクラ、クラブだけです。シャバでこれをやるのはよしましょう。
いつでもどこでも「お客様」気分ではダメ
今回は、“良い人”で終わってしまう男性が口にしがちな「余計なひと言」5選について解説しました。「良い人なんだけどね~」「悪い人ではない」と、周囲に苦笑いされている男性って、だいたい余計なひと言が多いんです。
いつでもどこでも聞き流してもらえて、配慮してもらえて、ケアしてもらえて、笑って許してもらえて当たり前の「お客様」気分ではいけません。
ギャラの発生しない会話では、男性だって厳しくジャッジされます。そのことをお忘れなく。
<文/みずえちゃん>
【みずえちゃん】
1989年生まれ。新潟県長岡市出身。