8月5日、アイドルグループ・日向坂46の二期生で、14thシングルの活動をもってグループから卒業する富田鈴花の1st写真集『鈴花サーキット』(光文社)が発売。これを記念した記者会見が都内で開催された。
本作は卒業を目前にした富田がオーストラリア・クイーンズランド州を旅する様子を撮影。陽光降り注ぐゴールドコーストをスタートして、海岸沿いを北上。「楽園」を意味する美しき島、「クガリ」へと向かう。雄大な風景にはしゃぎ、心から旅を楽しむ富田の素顔が詰まったロードムービーのような一作となっている。
1st写真集を制作するにあたって日向坂46メンバーの写真集を参考にしたことを明かし、「改めてメンバーの写真集をじっくり読んでみて、ファンの方が見たいと思う表情と、自分の好きなことをしている表情がマッチしているときって、こんなにも魅力的に見えるんだと感じていて、出すことが決まったからには私も大事にしたいと思って意識しました。でも、それ以上で自分が写真集を出させてもらえるとは思っていなかったので、奇跡のようなことが起こって嬉しいです」と、写真集での見せ方や表現のこだわりについて語った。
本作のロケはオーストラリアで行われたが、選定の決め手は日頃からアイドル活動を応援してくれている両親の新婚旅行先だったからという。「ロケがちょうど両親が新婚旅行に行ったのと同じぐらいの時期でした。運命を感じてすごく嬉しかったです。街並みを見て2人でこの場所を歩いていたのかなって想像したりして、家族への気持ちも大きくなるロケでした」と回想した。
富田鈴花
オーストラリアでのロケは移動の連続だったことを明かし、「今まで飛行機に2時間しか乗ったことがなかったので、9時間乗ったのは初めての経験でした。行くまで長かったんですけど、着いてからも移動が長かったです。
何百キロも移動したけど、高速道路を走るのが個人的には好きなので、すごくすごく幸せな時間でした」と振り返った。“パーフェクトスタイル”と写真集発売前から注目されていた水着やランジェリーカットについては、「自分の中でイメージトレーニングをしたのですがすごく緊張してしまって、撮影前は大丈夫かなと不安になったんですけど、スタッフのみなさんが雰囲気作りを大切にしてくださって、いい気持ちで撮影に挑むことができました!」と笑顔。そんな富田がオススメするお気に入りは黒いパンツスーツをクールに着こなすカット。「私が出演させていただいたミュージカル『ヴィンチェンツォ』の出演が、自分の中でとても転機になる出来事でした。写真集に彷彿とさせるカットを残したいとお願いして、この衣装を着させてもらいました。当時を思い出しながら、今では考えも変化したなと。とっても深みのある写真になったと思います」と自身の成長ぶりを感じることができる一枚になったようだ。
富田鈴花
また、タイトルを『鈴花サーキット』に決めた理由を質問されると、「やっぱり富田といえば車という方もいらっしゃるので決めました。“富田鈴花”という歴史を何周も巡ってほしいという思いが込められているなと思いました。車に関係することをタイトルにできたらと思っていたので嬉しかったです」と回答。写真集を楽しみしていたという後輩メンバーの平岡海月や石塚瑶季からは「『本当に素敵ですねー』とニヤニヤして言ってくれたのが嬉しかったです!」という反応があったとか。また、番組でも共演するお笑いコンビ・オードリーについて、「番組の収録が写真集発売のちょっとだったので、まだお渡しできていなくて……。
春日さんの奥様のクミさんからも『欲しいです!』『見たいです!』と言ってくださったので、ご家族へ直々にお渡しに行きたいと思います」と語った。
富田鈴花
写真集会見恒例の質問である自己採点だが、富田は「ゴールド免許の安全運“点”です」と自身気に披露。「オーストラリアからの飛行機の中で考えてました。これはイケると思いましたね!」と自身では手応えを感じていたようだ。
8月5日で日向坂46の活動を終了する富田。今後について質問されると、「これからはアイドルのときに培ったがむしゃらさと、愚直さを大切にしてゼロからタレント生活を頑張ります。勉強あるのみです!」と前向き。しばらくできる一人の時間の使い道については、「卒業生のメンバーとドライブに行こうと話をしてます。現役のメンバーたちはスケジュールが忙しいので……。でも、いつか同期の河田陽菜の地元である山口県に一緒に行きたいなって思ってます」と明かした。
富田鈴花
富田鈴花
スタッフから花束の贈呈された富田。『キン肉マン』のキャラクターであるアトランティスのポーズをモノマネ
富田鈴花
<取材・文・撮影/安藤龍之介>