僕青は3年ぶりの表題曲全員歌唱となる結成3周年を祝う8枚目シングル「FUNKY SUMMER」を6月3日にリリースした。2回目の全国ツアーで掴んだ成長、3年ぶりの表題曲全員歌唱に込めた想い、そして6月20日に開催する結成3周年記念の野外ライブを控える彼女たち。秋田莉杏、早﨑すずき、八重樫美伊咲が見据える僕青の未来とは何か——。
緊張だけじゃない。「全国ツアー」での成長
――新曲の話をする前に僕青の近況からお聞きしたいなと思います。2回目の全国ツアーがセミファイナルまで終わりました。全国6都市7会場を巡ってきて、感じたことを教えてください。早﨑すずき(以下、早﨑): 今回のツアーでは、「会場に来てくださった方たちを巻き込んだ形でのライブができたらいいね」ということをメンバーや演出家さんとお話していたんですが、ツアー初日からその目標が結構できてるなって自分的には思いました。個人的にも去年のツアーから今年のツアーまでの一年間で結構変わって、ステージでも堂々とできるようになって。緊張だけじゃなくて、わりと心に余裕を持って、柔軟性が高まったというか。会場ごとにこうしてみようっていうことも瞬時にできるようになったので、成長したなと感じました。
八重樫美伊咲(以下、八重樫): 僕青としては1年ぶりに宮城でのライブだったんですけど、去年の全国ツアーよりも一体感が増していて。今までは練習してきたものの最大限を出すっていう気持ちだったんですけど、ライブならではの楽しみ方も覚えて、私の地元の方たちに成長した姿を見せられたんじゃないかなと思います。
――自分の推しタオルや声援は増えてました?
八重樫: 増えていました! 宮城公演のMCで私が「おかえりー!」って言ったら、「ただいまー!」って迎えてくれて。
秋田莉杏(以下、秋田): (すかさず)逆じゃない? おもろ。
早﨑: あはははっ!
八重樫: 間違えちゃった! 私が「ただいまー!」だった。
早﨑: それにしても、ツッコミが早かった~(笑)
秋田: 私がメインメンバーを担当している「君のための歌」を1部と2部で披露させてもらって。とくに2部はアンコールでの披露だったので、そのときの声援が忘れられないです。どの会場にいても歓声は嬉しいんですけど、より身に染みました。パフォーマンスにも力が入って、楽しかったです。
アリーナに辿り着くまでの目標
――2回目のツアーは自分たちで作るということも意識されてきて、SPA!では全国ツアー初日の神田公演後にリーダーの塩釜菜那さんと副リーダーの柳堀華怜さんの対談をさせていただきました。ツアーの合間では初めてメンバーだけでのミーティングを行ったそうですが、実際にどういう話し合いがあったんですか?早﨑: 私のお母さんの誕生日の4月2日にやったやつですね。
――そういう覚え方なんですね(笑)
早﨑: みんなで円になって挙手制で意見を言うみたいな感じだったんですけど、最初は様子を見てたような気がする。
秋田: ツアーの序盤だったので、初日公演の反省や改善も含めて、どうやっていきたいかっていう話もあったね。
八重樫: 今までそういう機会がなくて、いろいろな意見を改めて感じられる機会になりました。リアルなことをたくさん聞きました……。
秋田: その感じだと、なんかヤバいこと話したみたいじゃん(笑)
早﨑: そうですね。こういうライブ演出をやってみたいという意見とか、僕青はライブのコンセプトをしっかり決めてもいいんじゃないかっていう話も出ました。最近、メンバーが他のアイドルさんのライブを見学することが多くなって。例えば、ツアー全体のコンセプトで「冒険」とか「お姫さま」とか。実現するためにはいろいろなことがあると思うけど、ステージの装飾を変えてみたり、何度も見たくなるようなライブの工夫ができるといいよねって。あとは、目標にするライブ会場のキャパについての話も出ました。
――今までアリーナを目指すという話は聞きましたが、それ以外に?
早﨑: アリーナは目標の場所ではあるけど、現実的なことを考えて、1万人クラスの会場までの道のりというか。
秋田: メンバーしかいなかったですけど、事務所やスタッフさんが思っているであろうことと、私たちの意見を照らし合わせる時間が多かったです。ファンの方がどうやったら楽しんでもらえるかっていうのをメインに話し合ってました。
個人仕事も、グループのためになるなら
――ツアー初日の神田公演の1部では、早﨑さんの演奏するキーボードがハプニングで上手く演奏できず、終演後に裏で泣かれていた姿も見ました。その後メンバー同士で意見を交換して2部では修正し、今回のツアーに対する強い覚悟を感じました。早﨑: ステージ度胸みたいなものもついて、ステージ上の対応はできるようになっていると思います。だけど、裏では人間なので感情が爆発しちゃいました。
八重樫: 嬉しいです。緊張は永遠にすると思うんですけど、やらなきゃ!じゃないけど、吹っ切れるようになりました。ステージに上がったら緊張よりも目の前にいるお客さんをいかに楽しませられるかっていうほうが頭に浮かびます。
――個人仕事でいうと、今まさに初めての主演舞台に出演している秋田さん。
秋田: めちゃくちゃ楽しんでます! 初めてのことだから緊張はつきもので超不安になるし、ツアーとお稽古が被っていて大変ではあったんですけど、それも楽しめているというか。お仕事がないとか自分の個性がわからないっていうことをSPA!さんでも話していたと思うんですけど、その一歩目として主演舞台というものをいただけて嬉しいなと思います。
――共演者には48グループに在籍していた先輩が多いですよね。
秋田: めっちゃ仲良くなりました~!
秋田: いやいやいや、それが意外と(笑)。皆さん先輩なので、演技のことだけじゃなくて、一緒にご飯に連れていってくださって。私が緊張して不安がっているのを感じてくれていて、「大丈夫だよ」って勇気づけてくれたり。
――相談とかしたら良いアドバイスも?
秋田: めちゃくちゃもらいます! 私は緊張すると実力が全然出せなくなっちゃうので、そういうときに落ち着くような言葉をかけてくださったり、舞台経験されている方も多いので初心者の私に優しくしてくださっています。
――早﨑さんはグループの中でも個人仕事が早かったと思うんですが、個人の仕事に対する考えはあるんですか。
早﨑: 私はすごく臆病なので、結構プレッシャーを感じて現場に行ってるんです。個人仕事だけど、やっぱり自分だけの問題じゃないというか、僕が見たかった青空の早﨑すずきとして出演させてもらっている。
――グループのためになるなら、という意識が大きい。
早﨑: そうですね。
全員歌唱のなかで自分をどう見てもらえるか
――そして、結成3周を祝うアニバーサリーシングル「FUNKY SUMMER」がリリースされました。今回の楽曲の見どころ、聞きどころを教えてください。八重樫: 3年ぶりの表題曲全員歌唱ということで、この機会に僕青のパワーをガッと放って世間の方に見せつける期間にしたいです。
去年はずっと勝負の年と言われていて、今年は試される年!ということなので、全員の気持ちを1つにできたら。今までの表題曲とは違ったレトロさも感じられる曲調で、ほかのアイドルグループさんとは違った僕青ならではの良さをお見せできると思います!
――八重樫さんと秋田さんは前作の7枚目シングルは雲組(非選抜)にいて、今作は表題曲全員歌唱だと発表されたときに複雑な気持ちや悔しさもあるとブログに書かれていました。今、その気持ちに変化はありましたか。
秋田: そうですね。最初は複雑だったんですけど、ミュージックビデオ(MV)を撮っていてもみんなで集まった時の明るい雰囲気とかわちゃわちゃしている楽しい感じとか全然違うんですよ。この雰囲気が私は好きで全員で歌う僕青の良さがあるので、それを振り入れやMV撮影の日に感じられて変化した部分は大きかったです。
早﨑: ロケ地が学校や海でて、2日に分けて撮っていただいただきました。すごくワクワクくしたし楽しかったですんですよ。青春が溢れていて、素敵なMVになっています。
――泊まりで?
早﨑: いや、別日です(笑)。メインメンバーを務める亜美ちゃんのソロシーンやダンスシーンを1日目に撮って、寸劇とか海のシーンは2日目に撮ってるんですよ。
秋田: ツアーの合間だったから、スケジュールもバタバタでした。
早﨑: 数えきれないぐらい撮影してるから、撮影中はどういうMVになるか想像つかなかったです。テーマとして青い手紙を探す物語っていうのはあるんですけど、それだけじゃなくて、20人が笑っているシーンがたくさん入っていたので、僕青の夏らしい青春あふれる作品になりました!
周りの高校生にはなかなかできない夏休みの思い出
――撮影以外で思い出に残った面白いエピソードを教えてください。早﨑: 振り入れからめちゃくちゃ楽しくて、20人が揃うと賑やかさが全然違うというか。人数が少ないと余力がなくて、自分のことがいっぱいいっぱいになりがちなんですけど、ずっと笑ってました。
八重樫: みんな元気だった。
秋田: ちょっと、ないですよ~! わりと真面目に生きてきたんやけどな~。
――でしたら失敗したなっていうエピソードでも。例えば、夏の宿題にまったく手をつけてなくて最終日に徹夜でやることになったとか。
早﨑: 私も今までの夏はずっと成功してきてるんだよなぁ。
八重樫: 私も全然ない、真面目だもん(笑)。でも、課題系だとありそうだけどね。
早﨑: 課題はあるよね~。
秋田: 読書感想文がめっちゃ苦手で深夜から始めて、そのまま寝ずに学校に行ってました。部活とか遊びとか、夏休みを楽しみ過ぎちゃう。
――新曲に収録されている工藤唯愛・杉浦英恋・八重樫美伊咲の高校生トリオのユニット曲「夏YASUMING!」も夏休みにまつわる歌詞ですけど、夏休みは計画的に過ごす派?
八重樫: 私は結構フッ軽です。
――こないだも夏フェスに1人で行ってましたよね。
八重樫: そうなんですよ。見つけて、いいなって思ったら行っちゃいます。
――今までソロで行ったところですごいところは?
八重樫: 最近だとミュージカルに1人で行きました! チケットを自分で手配して、しかも1番良い席を! これは周りの高校生にはなかなかできないと思います(笑)
秋田: それは羽目外してるわ。
一番好きな夏の食べ物はセブンイレブンの「水ようかん」
――今まで夏休みは失敗なしという早﨑さんは?早﨑: 小学校のときはラジオ体操に行って、夏休み期間に開いている学校のプールに行って、毎日忙しかったです。
八重樫: へ~、ラジオ体操に行ってたんだぁ。
秋田: めっちゃ行くよ。スタンプを集めて最終日にお菓子をもらう!
早﨑: そうそう!
――テンション上がる夏の食べ物とかあります?
早﨑: アイスのスイカバーが店頭に並び始めたら、「夏や~」って思います! あれ期間限定品なので。あとは水ようかん。一番好きなのは、セブンイレブンさんから夏季限定で発売される水ようかんです!
八重樫: 小学校のときとかは夏休みに学校に1週間ぐらい泊まるイベントがあって楽しかった。みんなで飯盒炊飯したり、ドラム缶のお風呂に入ったり。またやりたい!
秋田: もちろん、夏は1番好きですよ!
早﨑: すずも1番好き!
秋田: 幼少期はマジで日焼けしてました。日焼け止めとかを塗るのが嫌だったんですよ。旅行とかキャンプが好きなので、家族で毎年行っていました。
――海じゃなくて山なんですね。アクティブです。
秋田: アクティブギャル! 今はマインドだけだけど(笑)
僕青の明るい未来が見えるライブにしたい
――最後に、6月20日に行われる初の野外ライブに向けての意気込みを。グループにとって過去最大のキャパでのライブになります。八重樫: 実際に会場に下見に行かせていただいたときに、会場の作りや、野外でのライブ素敵だなぁと思ったので。すごく楽しみですし、当日は絶対に晴れさせるように頑張ります!
秋田: 天気予報は曇りやったのに、ほんまおかしいよな。
八重樫: 僕青に絶対に雨女がいるんですよ。
早﨑: 音楽祭だと2部の(杉浦)英恋のソロ歌唱のときに雨が降り始めたから、ステージが終わったあとに「英恋、雨女でしょ?」って言ってたら、「あれは曲の歌詞に合わせた雨だから演出だから!」って言い張ってた(笑)
――杉浦さんらしいですね。野外ライブならではの演出も考えている?
秋田: 僕青のライブで撮影可能な曲があるんですけど、やっぱり見る位置によって変わってきちゃうなって思うんですよ。私たちが客席に降りていって、ファンの方との距離を近くしたいですね。ツアーでの公演以上のものを見せたいと思うので、実現できたら嬉しいです。
――最後に早﨑さんお願いします。
早﨑: 初めての野外でのワンマンライブで、すごいキャパも大きくて僕青にとっての大きな挑戦です。ツアーファイナル、そして結成三周年記念ということもあって、ライブを観てくださった方に僕青の明るい未来が見えるライブにしたい。次のステージにつながるようなライブにできたらなとは思っています。
――4年目の僕青は見えていますか?
早﨑: 誤解を恐れずにいうと、見えていないです。やっぱり難しいなって思うことのほうが増えてきてしまって。もっと簡単だと思っていた部分もありました。思い描いていた一年後と違うことが多いから、4年目はこうなっていたいっていうが簡単に言えない。でも、思い描く理想のグループになるために、今自分ができることを丁寧に積み重ねていきたいです。
八重樫:すずちゃんが完璧すぎて、以下同文です。
秋田: 若者だから、頑張ろう。 3周年記念公演で終わりじゃないからね、4年目が始まる。さらに気合いを入れていきます!
【僕が見たかった青空】
2023年6月15日に結成したアイドルグループ「僕が見たかった青空」(通称「僕青」)。結成3周年を迎えるタイミングで、6月3日に8thシングル「FUNKY SUMMER」をリリース。6月20日には河口湖ステラシアターにて「結成3周年記念 僕が観たかった『青空野外』ライブ2026」、さらにデビュー3周年となる8月30日には「アオゾラサマーフェスティバル2026」の開催を控える。最新情報は公式HPをチェック
<取材・文/吉岡 俊 撮影/山川修一(扶桑社)>
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