―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

 個人制作や2~3人チームのインディーゲームは別として、国内ゲームメーカーが発売するタイトルは「どれもシリーズものや過去のリメイクばかり……」と、お嘆きのゲームファンも多いでしょう。
 確かに、ゲーム開発の規模が大きくなり、売上が読めない完全新作を立ち上げるのはなかなか難しい環境になっています。
しかし、そうしたハードルを乗り越えて発売され、スマッシュヒットするタイトルもちらほら。今回は、きらっと輝く国内ゲームメーカー発のニューフェイスをチェックしていきましょう。

少女とのバディ関係が温かいSFアクションアドベンチャー

●プラグマタ
PS5、Xbox Series X|S、Steam、Switch 2/カプコン/4月17日発売

「ゲームは続編やリメイクばかり」を打破! カプコンやフロムの...の画像はこちら >>
『バイオハザード』や『モンスターハンター』など、人気シリーズが圧倒的な強さを見せるカプコン。そこに新風を吹き込んだのが、今年4月発売の月面施設を舞台にしたSFアクションアドベンチャー『プラグマタ』です。

『バイオハザード』『デビル メイ クライ』シリーズなどを担当する部署・第一開発の若手スタッフを中心に、6年以上の期間を経て完成したという本作。サードパーソンシューティングをベースにしながら並行してパズルも解く独自のゲーム性と、アンドロイド少女ディアナとの温かい擬似親子関係が特徴です。

 特にディアナの純粋なかわいらしさは、幅広いユーザーの心をとらえました。カプコンが7月に発表した第1四半期決算短信によれば、「全世界で販売本数250万本を突破するなど好調に推移」とのこと。カプコンにディアナという新スターが誕生したと言えそうです。

4つの時代を旅するスクエニのアクションRPG

●冒険家エリオットの千年物語
Switch 2、PS5、Xbox Series X|S、Windows、Steam/スクウェア・エニックス/6月18日発売

「ゲームは続編やリメイクばかり」を打破! カプコンやフロムの完全新作4選、新規IPで250万本突破の注目作も
4つの時代で冒険を繰り広げる『冒険家エリオットの千年物語』公式サイト
 シャンプーや目薬など、『ドラゴンクエスト』40周年記念コラボグッズが大きな話題となったスクウェア・エニックス。「ライツ・プロパティ等事業」は「有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売が前年を上回ったこと等により、前年同期比で増収増益」(8月発表の決算説明会資料)とのことで、2026年は“ドラクエ強し”といった印象です。

 そうしたなか、決算説明会資料で目立っていたオリジナル作が、今年6月に発売された『冒険家エリオットの千年物語』。『オクトパストラベラー』などで培われてきたグラフィック表現「HD-2D」を用いた、初となるオリジナルアクションRPGで、「本作は、HD-2Dにアクション要素を取り入れた当社としても挑戦的なタイトルであり、新規IPという点も含め、一定の成果を上げることができたと認識しています」と言及されています。

 魔族や蛮族がはびこるフィレビルディア大陸で、冒険家エリオットと相棒の妖精フェイが、4つの時代を行き来する……。
美しいグラフィックと終盤に加速していく展開が海外でも評価され、今後スクエニの新しい柱に育っていくか注目です。

ホラー×スローライフの絶妙なマリアージュ

●ほの暮しの庭
Switch 2、Switch、PS5、Steam、Windows/日本一ソフトウェア/7月30日発売

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懐かしくも怖い田舎暮らし生活シミュレーション『ほの暮しの庭』公式サイト
『ほの暮しの庭』は、夜道探索アクション『夜廻』のスタッフによる、日本の山あいにある彼ヶ津(かがつ)村を舞台にした生活シミュレーション。7月末の発売から約1ヶ月で国内累計が「20万本を達成」と好調で、発売元の日本一ソフトウェアは、「『ほの暮しの庭』が発売開始から堅調に推移したことにより」通期業績予想を上方修正しています。

 彼ヶ津村へ迷い込み、村外れの古い小屋で新たな生活を始めることにした主人公。そこには不可解な村の掟があった……。深夜の徘徊の果てに明かされる村の秘密とは? ホラー×スローライフという組み合わせがゲーム実況動画でもバズり、現在も口コミで広まっています。

「美徳」を巡る吸血鬼たちのバトルロイヤル

●The Duskbloods(ダスクブラッド)
Switch 2/フロム・ソフトウェア/2026年発売予定

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最大8人のマルチプレイアクション『The Duskbloods』公式サイト
『エルデンリング』など高難度アクションRPGで世界的に評価が高いフロム・ソフトウェアのSwitch 2向け完全新作が、2026年発売予定の『ダスクブラッド』。

 最大8人のプレイヤーによるオンラインマルチプレイアクションで、さまざまな仕掛けがあるフィールドを探索して「美徳」ポイントを集め、上位3人に入って最終決戦で勝ち抜くのが目的。

 吸血鬼が破天荒なスキルをぶつけ合う尖った世界観と、他プレイヤーに求婚するといったロールプレイ的要素を採り入れた個性強めのゲームシステムがどこまでうまく噛み合うのか。8月末に行われたネットワークテストでは、「ゲームシステムは複雑だが、理解が進むたびに面白さが増していく」とポジティブな感想が多く見られました。フロムらしさが発揮されていそうな完全オリジナル作。延期がなければ年末商戦の目玉となるかもしれません。

<文/卯月鮎>
 
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【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。
ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も
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