歌舞伎の大名跡、8代目尾上菊五郎、6代目尾上菊之助を襲名する尾上菊之助とその長男・尾上丑之助が23日、東京・雑司ヶ谷霊園で尾上家の墓参りをした。

 ここには5代目から代々の菊五郎が眠る。

5、6月に襲名披露興行(東京・歌舞伎座)を行う菊之助は「ここに来ると、身が引き締まります。名優ぞろいの菊五郎の名に連ねさせていただく。菊五郎の器に見合うように精進したい」と気持ち新た。

 3月、東京・神田明神での「襲名披露お練り」のときに続いての雨模様。雨が降ると縁起が良いといわれる話に触れ、「空が明るい中での雨は吉兆だと思う。この雨のごとくお客さまにも足を運んでいただけるよう。2人をお導きください、と墓前にお祈りしました」。

 5月2日の初日まで10日を切った。ここまで父子で厳しいけいこに励んできた。「気構え、心構えもできていよいよ、という思い。100%に近い状態まできています」と仕上がりの手応えを口にした。

 また丑之助は「世界につながっているので」と先日、菊之助が大阪・関西万博の開会式で踊った「連獅子」にも感動した様子。

自身の襲名には「初日を迎えるのが楽しみ。あいさつ回り、舞台も始まるので、先週金曜日が僕の(小6の)新学期は最後になりました」と話していた。

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