将棋の福間香奈女流王位=清麗、女流王座、女流名人、倉敷藤花=に伊藤沙恵女流四段が挑む第36期女流王位戦五番勝負第1局が24日、兵庫・姫路市の「里湯ひととき夢乃井」で指され、福間が銀交換を迫ったところで正午の昼休憩に入った。
福間、伊藤ともに「うな重」をチョイス。
福間の「うな重」と言えば、島根・出雲市の「出雲文化伝承館」で3月16日に指された「岡田美術館杯第51期女流名人戦」(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、特別協賛=(株)ユニバーサルエンターテインメント)五番勝負第2局を思い出す。その日、福間女流名人の勝負めしは「慶祝・法要折詰め」。挑戦者・西山朋佳女流三冠=白玲、女王、女流王将=は「うな重(並)」の肝吸い付きだった。
注文は本来、福間が「うな重」で西山が「折詰め」だったが、関係者のミスで逆に配膳されてしまった。両対局者はそれでも問題にせずに完食し、懐の深さを示した。西山はわずか10分ほどで、うな重を平らげた。
その西山は、体調不良のため本棋戦の出場辞退を申し出て、23日に伊藤の繰り上げ出場が発表された。西山は23日、自身のX(旧ツイッター)で「医師の判断により、早急な手術および入院が必要となりました」と明かしている。この日、伊藤が出場予定だった第33期倉敷藤花戦トーナメント(対山口稀良莉女流1級)は延期となった。
本局の午前10時のおやつは、福間がバームクーヘン(一口サイズ)とアイスミルクティー。