◆第171回天皇賞・春・G1(5月4日、京都競馬場・芝3200メートル)=4月28日

 一気に長距離界の主役まで上り詰めたヘデントール(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父ルーラーシップ)が初のG1制覇へ勝負の時を迎える。2走前の菊花賞で2着と頭角を現すと、前走のダイヤモンドSは4馬身差の圧勝。

ライバルを子供扱いするインパクト大の走りで高い心肺機能を見せつけた。

 この中間の乗り込みもすこぶる順調だ。23日のWコースでは最後の直線で僚馬を目標に迫力満点にストライドを伸ばした。しっかりと追われて負荷をかけられると、7ハロン92秒1―12秒0で併入。やや水分を含んだ馬場状態を考慮すれば1週前としては合格点を与えられる内容だった。楠助手も「時計が速かったけど、しっかり負荷はかかったと思います。やはり能力は高いなと。ここからいい変化を期待したいです」と今週の最終追い切りを見据えた。8戦7連対といまだに底を見せない4歳馬が着々と臨戦態勢を整えている。

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